映画日記/記録

“Oh Captain, my Captain!” - 「いまを生きる」( Dead Poets Society / 1989 アメリカ / 監督:ピーター・ウィアー )

「いまを生きる」 10/05

Dead Poets Society1989 アメリカ監督:ピーター・ウィアー “我々はなぜ詩を読み書くのか それは我々が人間であるという証なのだ”“医学 法学 経営 工学は 生きるのに必要な尊い仕事だ だが 詩や 美 ロマンス 愛は 我々の生きる糧だ” 死せる詩人の会 冒頭の言…

「いまを生きる」 10/04

Dead Poets Society 1989 アメリカ 監督:ピーター・ウィアー “おお船長! 我が船長よ” “我々は死ぬ運命なのだ ここにいる全員 いつか息がとまる日が訪れて 冷たくなって死ぬ” “CARPE DIEM” “これは戦いだ 戦争だ 君たちの魂が危機に瀕する 敵は学者ども 詩を…

「いまを生きる」( Dead Poets Society / 1989 アメリカ )

自分にとってもっとも特別といえる映画を、今日ついに、映画館のスクリーンで見た。 かつて、“世の中にはこんな映画もあるのか” と知るきっかけとなった2本の映画と、私の映画鑑賞歴のはじまりとなる2本の映画とがあった。その、はじまりとなった映画のうち…

「バードマン あるいは (無知がもたらす予期せぬ奇跡)」 ~ 壊す試み

Birdman or (The Unexpected Virtue of Ignorance) 2014 アメリカ 監督:アレハンドロ・ゴンサレス・イニャリトゥ 脚本:アレハンドロ・ゴンサレス・イニャリトゥ、ニコラス・ジャコボーン、アーマンド・ボー、アレクサンダー・ディネラリスJr. 出演:マイケル…

マノエル・ド・オリヴェイラ監督

4月2日、ポルトガルのマノエル・ド・オリヴェイラ監督が亡くなった。106歳。最後まで現役の映画監督だった。 初めて見た作品は、2001年制作の「家路」である。監督が93歳当時の作品だが、その時で既に、“現役世界最高齢” と言われていた。この「家路」日本公…

「ブルー・リベンジ」 復讐に浮かび上がる心理

Blue Ruin 2013 アメリカ=フランス 監督・脚本・撮影:ジェレミー・ソルニエ 出演:メイコン・ブレア、デヴィン・ラトレイ、エイミー・ハーグリーヴス、ケヴィン・コラック、イヴ・プラム、デヴィッド・W・トンプソン 第66回カンヌ国際映画祭 監督週間出品 /…

「博士と彼女のセオリー」

The Theory of Everything 2014 イギリス 原作:『Travelling to Infinity: My Life with Stephen』 ジェーン・ホーキング 監督:ジェームズ・マーシュ 脚本:アンソニー・マッカーテン 出演:エディ・レッドメイン、フェリシティ・ジョーンズ、デヴィッド・…

「イミテーション・ゲーム エニグマと天才数学者の秘密」

The Imitation Game 2014 イギリス=アメリカ 原作:伝記 『Alan Turing: The Enigma』 アンドリュー・ホッジス 監督:モルテン・ティルドゥム 脚本:グレアム・ムーア 出演:ベネディクト・カンバーバッチ、キーラ・ナイトレイ、マシュー・グッド、マーク・…

第87回 アカデミー賞

2月23日(現地22日)、第87回 アカデミー賞のおもな受賞結果 作品賞:「バードマン あるいは (無知がもたらす予期せぬ奇跡)」 監督賞:アレハンドロ・ゴンサレス・イニャリトゥ( 「バードマン あるいは (無知がもたらす予期せぬ奇跡)」 による) 主演男優賞:エデ…

〈黒澤明映画祭〉 元 黒澤プロダクション 野上照代氏トークショー(11/22「七人の侍」上映終了後)

「七人の侍」誕生60周年記念 〈黒澤明映画祭〉 2014年10月25日〜12月19日 シネ・ヌーヴォ(大阪市西区九条) ■ 「七人の侍」上映終了後 元 黒澤プロダクションの野上照代氏トークショー 聞きながらその場で取ったメモを元に記録。場合によっては 間違いも絶対…

〈黒澤明映画祭〉上映作品 「七人の侍」

「七人の侍」誕生60周年記念 〈黒澤明映画祭〉 2014年10月25日〜12月19日 シネ・ヌーヴォ(大阪市西区九条) ■ 「七人の侍」 1954年/207分/モノクロ 監督:黒澤明 脚本:黒澤明、橋本忍、小國英雄 音楽:早坂文雄 出演:三船敏郎、志村喬、宮口精ニ、藤原釜足…

「嗤う分身」

THE DOUBLE 2013 イギリス 原作:フョードル・ドストエフスキー 『分身(二重人格)』 監督:リチャード・アイオアディ 脚本:リチャード・アイオアディ、アビ・コリン 出演:ジェシー・アイゼンバーグ、ミア・ワシコウスカ、ウォーレス・ショーン、ノア・テイ…

「駅馬車〈デジタル・リマスター版〉」

Stagecoach 1939 アメリカ 監督:ジョン・フォード 脚本:ダドリー・ニコルズ 出演:ジョン・ウェイン、トーマス・ミッチェル、クレア・トレヴァー ようやく見ることのできた「駅馬車」。今頃になって、初めて見たばかりなせいか、映画本編そのものよりも、…

俳優 高倉健

高倉健死去のニュースに、とても驚いた。悪性リンパ腫で、10日に亡くなったのだという。83歳だった。 映画ファンとはいっても、中でもいわゆる洋画ファンである自分は、正直、高倉健出演作を決して多く見てはいない。かつて、大阪は難波の南街会館(現TOHOシ…

〈黒澤明映画祭〉上映作品 「酔いどれ天使」

「七人の侍」誕生60周年記念 〈黒澤明映画祭〉 2014年10月25日〜12月19日 シネ・ヌーヴォ(大阪市西区九条) ■ 「酔いどれ天使」 1948年/98分/モノクロ 監督:黒澤明 脚本:黒澤明、植草圭之助 音楽:早坂文雄 出演:志村喬、三船敏郎、木暮実千代 ほか 黒澤明×三…

〈黒澤明映画祭〉特別上映作品 『わが映画人生』

「七人の侍」誕生60周年記念 〈黒澤明映画祭〉 2014年10月25日〜12月19日 シネ・ヌーヴォ(大阪市西区九条) 全作品30本上映/35ミリプリント フィルム上映(監督インタビューのみDVD上映) ■ 特別上映 『わが映画人生』 1993年8月1日収録 日本映画監督協会制作…

「大いなる沈黙へ グランド・シャルトルーズ修道院」

〈ドキュメンタリー〉 Die Grosse Stille 2005 仏=スイス=独 監督・脚本・撮影・編集: フィリップ・グレーニング サンダンス映画祭2006 審査員特別賞 受賞 ヨーロッパ映画祭2006 ベストドキュメンタリー賞 受賞 ほか グランド・シャルトルーズ修道院とは(解…

俳優 ロビン・ウィリアムズ

ロビン・ウィリアムズの訃報を知ったのは、8月12日の夕方だった。その死は、8月11日。自殺とみられる、と報道された。あれから1ヶ月が経った。その時、俄かには信じ難かった。ニュース記事を調べた。いくつもの記事が出てくる。まさか、まさかと思う。しかし…

千里セルシーシアター、閉館へ

今日、2014年8月31日、千里セルシーシアターが閉館した。 大阪は豊中市にある、千里セルシーというショッピングモールの地下1階にあった。新作の封切館ではなく、少し前の映画を通常より安価に見られる映画館で、数年前までは2本立て上映もしていた。100席に…

「ホドロフスキーのDUNE」

〈ドキュメンタリー〉 Jodorowsky's Dune 2013 アメリカ 監督:フランク・パヴィッチ 出演:アレハンドロ・ホドロフスキー、ミシェル・セドゥー、H.R.ギーガー、クリス・フォス、ニコラス・ウィンディング・レフン ほか “世界を照らすものは 己の身を焼かね…

「レオン〈完全版〉」 記憶の映画

LEON INTEGRAL VERSION 1994 フランス=アメリカ 監督・脚本:リュック・ベッソン 出演:ジャン・レノ ナタリー・ポートマン ゲイリー・オールドマン ダニー・アイエロ TOHOシネマズ〈BACK TO THE THEATER〉 5月上映作品 かつて、この映画は特別だった。 映画…

10.

2004年5月5日に始まり 今日、2014年5月5日となる ジャン=リュック・ゴダールの言葉: “映画は人生と芸術を近づける 絵画や彫刻は芸術そのものだが、映画は人生を映す” 映画の中へ 2014年5月5日

「ドストエフスキーと愛に生きる」

〈ドキュメンタリー〉 DIE FRAU MIT DEN 5 ELEFANTEN 2009 スイス=ドイツ 監督・脚本:ヴァディム・イェンドレイコ 出演:スヴェトラーナ・ガイヤー アンナ・ゲッテ ハンナ・ハーゲン ユルゲン・クロット 2014/4/11

「アデル、ブルーは熱い色」

La vie d'Adèle – Chapitres 1 et 2 Blue Is the Warmest Colour 2013 フランス 原作:ジュリー・マロ 『ブルーは熱い色』 監督・脚本:アブデラティフ・ケシシュ 脚本:ガリア・ラクロワ 出演:アデル・エグザルホプロス レア・セドゥ 第66回カンヌ国際映画…

「ハウンター」

〈未体験ゾーンの映画たち 2014〉 HAUNTER 2013 カナダ=フランス 監督:ヴィンチェンゾ・ナタリ 脚本:ブライアン・キング 出演:アビゲイル・ブレスリン スティーブン・マクハティ エレノア・シシー 2014/4/9

「コーヒーをめぐる冒険」

OH BOY 2012 ドイツ 監督・脚本:ヤン・オーレ・ゲルスター 出演:トム・シリング マルク・ホーゼマン フリデリーケ・ケンプター 確かに、コーヒーを飲もうとするが飲めない、というシーンが、ことあるごとに出てくるのだが、それは、主人公ニコの この1日が…

「パイオニア」

〈未体験ゾーンの映画たち 2014〉 Pionér Pioneer 2013 ノルウェー 監督・脚本:エーリク・ショルビャルグ 出演:アクセル・ヘニー ウェス・ベントリー ステファン・ラング ステファニー・シグマン 実話をもとにした作品である。1980年代前半、北海で石油・…

「ポール・ヴァーホーヴェン/トリック」

〈未体験ゾーンの映画たち 2014〉 Steekspel 2012 オランダ 監督・脚本:ポール・ヴァーホーヴェン 脚本:キム・ファン・コーテ 一般公募の脚本を含む 出演:ドキュメンタリー部分 - ポール・ヴァーホーヴェン ほか 映画部分 - ピーター・ブロック ゲテ・ヤ…

「最強ゾンビ・ハンター」

〈未体験ゾーンの映画たち 2014〉 Zombie Hunter 2013 アメリカ 監督:K.キング 出演:マーティン・コッピング ダニー・トレホ エイミー・サバンナ 低予算ゆえにこうなるしかなかったのか、低予算であることは始めからわかっていることだからと開き直り、狙…

「チェインド」

〈未体験ゾーンの映画たち 2014〉 CHAINED 2012 カナダ 監督:ジェニファー・リンチ 脚本:ダミアン・オドンネル 出演:ヴィンセント・ドノフリオ エイモン・ファーレン ジュリア・オーモンド ヴィンセント・ドノフリオがじつに巧い。トラウマを抱え、それを…

「グランドピアノ 狙われた黒鍵」

GRAND PIANO 2013 スペイン=アメリカ 監督:エウヘニオ・ミラ 出演:イライジャ・ウッド ジョン・キューザック ケリー・ビシェ “難曲中の難曲” として劇中使用されている「ラ・シンケッテ」は、監督自ら作曲したものなのだとか。 師匠が遺したグランドピア…

「フルートベール駅で」

FRUITVALE STATION 2013 アメリカ 監督・脚本:ライアン・クーグラー 出演:マイケル・B・ジョーダン オクタヴィア・スペンサー メロニー・ディアス 2014/3/28

「ローン・サバイバー」

Lone Survivor 2013 アメリカ 原作:ネイビー・シールズ元隊員マーカス・ラトレルの手記 『アフガン、たった一人の生還』 監督・脚本:ピーター・バーグ 出演:マーク・ウォールバーグ ベン・フォスター テイラー・キッチュ エミール・ハーシュ エリック・バ…

「ウォルト・ディズニーの約束」

Saving Mr. Banks 2013 アメリカ=イギリス=オーストラリア 監督:ジョン・リー・ハンコック 出演:エマ・トンプソン トム・ハンクス ポール・ジアマッティ コリン・ファレル ブラッドリー・ウィットフォード ジェイソン・シュワルツマン B.J.ノヴァク 2014…

「ワンチャンス」

One Chance 2013 イギリス 監督:デヴィッド・フランケル 出演:ジェームズ・コーデン アレクサンドラ・ローチ ジュリー・ウォルターズ コルム・ミーニイ マッケンジー・クルック 2014/3/25

「ドン・ジョン」

DON JON 2013 アメリカ 監督・脚本・出演:ジョゼフ・ゴードン=レヴィット 出演:スカーレット・ヨハンソン ジュリアン・ムーア 2014/3/24

「ありふれた事件〈HDリマスター版〉」

C'est Arrive pres de chez vous 1992 ベルギー 原案:レミー・ベルヴォー 製作・監督:レミー・ベルヴォー アンドレ・ボンゼル ブノワ・ポールヴールド 脚本:レミー・ベルヴォー アンドレ・ボンゼル ブノワ・ポールヴールド ヴァンサン・タヴィエ 出演:ブ…

「オール・イズ・ロスト 最後の手紙」

All Is Lost 2013 アメリカ 監督・脚本:J・C・チャンダー 出演:ロバート・レッドフォード 2014/3/19

リメイク版「ロボコップ」

RoboCop 2014 アメリカ ジョゼ・パジーリャ 出演:ジョエル・キナマン ゲイリー・オールドマン マイケル・キートン アビー・コーニッシュ ジャッキー・アール・ヘイリー サミュエル・L・ジャクソン 2014/3/19

第86回アカデミー賞

おもな受賞結果 作品賞:「それでも夜は明ける」 監督賞:アルフォンソ・キュアロン(「ゼロ・グラビティ」) 主演男優賞:マシュー・マコノヒー(「ダラス・バイヤーズクラブ」) 主演女優賞:ケイト・ブランシェット(「ブルージャスミン」) 助演男優賞:…

梅田ガーデンシネマ、閉館

昨年末に発表されたばかりで、かなり突然のことであったが。 大阪市内にある梅田ガーデンシネマが、今日2月28日、閉館する。 とはいえ、映画館そのものがなくなるわけではない。これまで梅田ガーデンシネマであった映画館は、その下の階にあるシネ・リーブル…

俳優 フィリップ・シーモア・ホフマン

2月2日、フィリップ・シーモア・ホフマンが亡くなった。薬物の過剰摂取が原因ではないかとされている。46歳だった。 薬物のことであるとか(本人が、かつてインタビュー等で触れたことがあるという)、私生活に関することは、ほとんど知らなかった。ただ、フ…

1月11日から始まる特集上映~〈「エレニの帰郷」公開記念 アンゲロプロス監督回顧上映〉 および 〈ポーランド映画祭 2014〉

〈「エレニの帰郷」公開記念 アンゲロプロス監督回顧上映〉 2012年1月に亡くなったテオ・アンゲロプロス監督最後の作品「エレニの帰郷」公開(→http://antoine.hatenablog.com/entry/2013/12/08/004115)にさきがけ、それ以前の10作品が回顧上映される。 回…

2013年の映画10本

1. 愛、アムール AMOUR 2012 フランス=ドイツ=オーストリア 2. ホーリー・モーターズ HOLY MOTORS 2012 フランス=ドイツ 3. ホビット 思いがけない冒険 The Hobbit: An Unexpected Journey 2012 ニュージーランド=アメリカ 4. マン・オブ・スティール Ma…

映画と2013年

今年公開された(今年見た)映画の中で、特に印象的だった作品10本 上記10本のほか、リドリー・スコット監督 「悪の法則」、ベルナルド・ベルトルッチ監督 「孤独な天使たち」、ケン・ローチ監督 「天使の分け前」、ラッセ・ハルストレム監督 「ヒプノティス…

俳優 ピーター・オトゥール

「アラビアのロレンス」(1962)を初めて見たのは、7年前の10月、建て替えられた映画館の、開館記念上映であった。 映画とは、ただ1本の優れた作品と、それに劣る作品群とが在るわけではない。ただ1本、それのみが、自分にとって唯一絶対の映画である、など…

テオ・アンゲロプロス監督 最後の映画、公開へ

2012年1月24日、交通事故により亡くなったテオ・アンゲロプロス監督の最後の作品が、2014年1月25日(この日に公開となったのは、監督の命日に合わせてのことなのだという)、ようやく日本でも公開される。 亡くなった時は、20世紀3部作の最終作、“THE OTHER …

俳優 ポール・ウォーカー

「ワイルド・スピード」シリーズで知られるポール・ウォーカーの訃報をつい先程知り、とても驚いている。現地11月30日、カリフォルニア州サンタクラリタで、友人の運転する車に同乗中の交通事故により、車は炎上、現場で2人の死亡が確認された、と発表されて…

「ポルトガル、ここに誕生す ギマランイス歴史地区」

〈オムニバス〉 Centro Histórico Historic Centre 2012 ポルトガル 監督・脚本:アキ・カウリスマキ ペドロ・コスタ ビクトル・エリセ マノエル・ド・オリヴェイラ “ポルトガル発祥の地” と称されるギマランイスをテーマに(あえて、ギマランイスから離れて…

「愛に関する短いフィルム」Krótki film o miłości (1988)

ポーランドのクシシュトフ・キェシロフスキ監督(1941-1996)の作品に、〈デカローグ〉というテレビシリーズがある。十戒をモチーフとした十話からなる作品で、そのうちの二話、「愛に関する短いフィルム」 「殺人に関する短いフィルム」 は、テレビシリーズ…