映画日記/記録

“Oh Captain, my Captain!” - 「いまを生きる」( Dead Poets Society / 1989 アメリカ / 監督:ピーター・ウィアー )

「バットマン ビギンズ」 ヒーロー映画にイギリス俳優。

今までのシリーズはテレビでちらっと見たことくらいしかないものの、最新作にはよくまぁここまで偶然が重なったというくらい好きな俳優ばっかりが出演していて、それだけでもじゅうぶん見る理由になった「バットマン ビギンズ」。


アメコミのヒーローが主人公なわりに、主演のクリスチャン・ベールはじめ、リーアム・ニーソンマイケル・ケイン、さらにはゲイリー・オールドマン、悪役もトム・ウィルキンソンキリアン・マーフィと、イギリスやアイルランドの俳優多数。アメリカ勢はモーガン・フリーマンくらい。監督クリストファー・ノーランもイギリス出身。「メメント」に「インソムニア」(アル・パチーノがほんとにもうしびれる程かっこいい)、そして今回の「バットマン ビギンズ」と、毎回毛色の違う作品を撮る監督は、次に何がくるかと期待させて面白い。


主演のクリスチャン・ベールは、そもそも「太陽の帝国」から好きで、その後「若草物語」や「真夏の夜の夢」などの文芸作に出ていたことを思うと、アメコミのヒーロー役というのはちょっと意外。この路線変更はやっぱり「アメリカン・サイコ」からだろう。


ユーモアのある執事を演じるマイケル・ケインはこの作品でも「さすが」の一言、ほれぼれするような演技。


そして、大ファンとしては何といっても見逃せないのがゲイリー・オールドマン。ここ数年は「ロスト・イン・スペース」でのCG宇宙蜘蛛(当時のインタビューで「SFはそんなに好きじゃない」と答えてたけど)や、はたまた「ハンニバル」「ザ・コンテンダー」での特殊メイクなど、外見に大幅に手を加える必要のある役が続いていたのが、今回は久しぶりにかなり生身に近い感じで出演。なおかつ、「ハリー・ポッターとアズカバンの囚人」に続きそれまでの悪役イメージを覆す役柄。せっかくあれ程の俳優、イメージが固定され、似た役柄ばかりではもったいない限り。なので、今までと違うタイプの役を演じる姿は新鮮で、ずっと前からのファンとしてはちょっと笑ってしまう、いい意味で。そういやアズカバンの囚人の時もへんな笑いがこみあげてきたような。なんにせよ、汚職警官役の方が多かったくらいのゲイリー・オールドマンの“絶対汚職に手を染めない警官”役は、アズカバンに続いて新鮮で、ちょっと面白かった。妙に抜けた感じの台詞があるのもご愛嬌。アズカバンの時なんて出演自体が意外だった、原作者の意向でイギリス人俳優ばかりというからあり得るかもとは思ったものの、ほんとうにファンタジーに出演?と。


もともとからのバットマンファンとはおそらくかなり違う点でばかり見てしまったであろうこの作品、大作らしいダイナミックさももちろん楽しんだけれど、いちばん楽しませてもらったのは乗り物より秘密兵器より、結局イギリス人俳優の演技だった気がする。







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