映画日記/記録

“Oh Captain, my Captain!” - 「いまを生きる」( Dead Poets Society / 1989 アメリカ / 監督:ピーター・ウィアー )

「愛より強い旅」

EXILS
2004フランス  
監督・脚本・音楽:トニー・ガトリフ
出演:ロマン・デュリス ルブナ・アザバル


ロマ民族の血をひき、その作品でつねに自身のルーツとなるものを見つめてきたトニー・ガトリフ監督。「ガッジョ・ディーロ」に続き、今作でもロマン・デュリスが主人公を演じる。


しかし、線の細い印象だった「ガッジョ・ディーロ」の時より、存在感が増した感じだ。


民族そのものやその歴史を物語る音楽を劇中に描き、またあるいは違う形で、国を持たない流浪の民の自由と苦悩、よそ者の孤独を描いてきた監督だ。


今作でも、より色彩豊かに自由にまた過激に、人生の旅と、旅そのものを映した。


主人公たちが自分のルーツをさかのぼり、行き着いた果てで民族音楽の奏でられる真っただ中に溶け込み、時間の感覚を忘れるほどの音と空気のうねりをもって描かれるトランス状態は、映画音楽の域を超えている。




 
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