映画日記/記録

“Oh Captain, my Captain!” - 「いまを生きる」( Dead Poets Society / 1989 アメリカ / 監督:ピーター・ウィアー )

「ステイ」

STAY
2005アメリカ
監督:マーク・フォースター
出演:ユアン・マクレガー
    ナオミ・ワッツ
    ライアン・ゴズリング



「チョコレート」「ネバーランド」の監督マーク・フォースターの作品、「ステイ」。


青みがかっていたり黄みがかっていたり、また、不思議な冷たさ、あるいはあたたかみを帯びた感触の建築物に、同じ服を着た双子や三つ子、デジャヴなどのイメージが散りばめられた映像。


ユアン・マクレガーナオミ・ワッツと、その演技が映画を見に行く理由にじゅうぶんなり得る俳優が出演しているが、この「ステイ」では凝りに凝った幻想的な映像こそが主役、という言い方ができるだろう。


死を予告したライアン・ゴズリング演じるヘンリーを助けようと探しまわり追いかけるうちに、反対に悪夢に追い立てられるかのような奇妙な体験を繰り返すようになる、ユアン・マクレガー演じるサム。


現実も非現実も曖昧になり、そもそも“現実”と呼んでいたものがそんなに確かなものだったのか、何だったのかにさえ、不安になる感覚。


そんな不安をかきたて、覚醒と眠り、意識と無意識の間を行き来するように揺らぐ。


この揺らぎはどんな風に定まり、収束してゆくのかと思いつつ見る結末。そこから何を汲みとるかによって、様々に違った解釈をもつことも可能な結末がやってくる。覚醒と終末が、同時に。







06.7.1

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