映画日記/記録

“Oh Captain, my Captain!” - 「いまを生きる」( Dead Poets Society / 1989 アメリカ / 監督:ピーター・ウィアー )

「ウルトラヴァイオレット」「リベリオン」

ULTRAVIOLET
2006アメリカ 監督:カート・ウィマー
出演:ミラ・ジョヴォヴィッチ


EQUILIBRIUM
2002アメリカ 監督:カート・ウィマー
出演:クリスチャン・ベール
    ショーン・ビーン
    エミリー・ワトソン



いつのまにか、“アクション女優”という枕詞がつくようになったミラ・ジョヴォヴィッチ主演の「ウルトラヴァイオレット」。


この作品の監督、カート・ウィマーの名前に覚えはあるけれども、それにしても何の監督だったか、カート・ウィマー、カート・ウィマー……と思っていたら、「リベリオン」の監督だった。


たしかに、漫画をそのまま実写にしたかのような、“管理社会となった未来”という舞台設定、銃撃と体を使ったアクション、それも『型』のある動きをするという点で、2作ともにはっきりした共通点が。


リベリオン」では銃撃とカンフーのような型を組み合わせた架空の武術“ガン=カタ”(文字通りGUN+型)が登場した。それを主演クリスチャン・ベールがかなりクールに演じていたのが見所で、共演もショーン・ビーンエミリー・ワトソンなど、映画好きにしてみればけっこう豪華な出演者だったわりに、公開規模は小さく、ひっそりと上映されていた印象が。内容にかなりの共通点がある同じ監督の作品でこの公開規模の差は、主演俳優の名前の、日本での浸透度の違いも理由のひとつなんだろうか。クリスチャン・ベールは「バットマン ビギンズ」出演前だった、そういえば。

クリスチャン・ベール演じる主人公が、政府から強制されている『感情を抑制する薬』をうち忘れてから、完全に封印されていたはずの感情が呼び戻され、第九を聴いて思わず涙を流すシーンが好きだ。中に小さなエッフェル塔の入ったスノードームを手にとったりもする。髪型や表情を徐々に柔らかい印象にしていったり、雨や明け方に差す光など、感情が甦ってゆくのを視覚で表すところもいい。


しかし、それまで強かった“文芸作出演”のイメージを「アメリカン・サイコ」でガラッと変えたベールのアクションは、新鮮で、見応えがあり、かっこよかった。ミラ・ジョヴォヴィッチは確かに、あの外見を最大限に活かした美しいアクションだが、もはや見慣れた感が強い。「バイオハザード」だけでそんなにイメージがついたんだろうか。


それにしても、「ウルトラヴァイオレット」の映像は、肌の質感までもがヌラヌラした感じに加工されていて、ほんとに漫画みたいになってしまっていた。






06.7.1