映画日記/記録

“Oh Captain, my Captain!” - 「いまを生きる」( Dead Poets Society / 1989 アメリカ / 監督:ピーター・ウィアー )

「フーリガン」

GREEN STREET HOOLIGANS
2005アメリカ=イギリス
監督:レクシー・アレキサンダー
出演:イライジャ・ウッド  チャーリー・ハナム



今年何本か公開されるサッカー映画のうちの1本、「フーリガン」。タイトル通り、サッカーをする人ではなく見る側が主人公だ、それも熱狂的な人々が。


イライジャ・ウッド演じる挫折したアメリカ人青年マットがイギリスに渡り、プレミアリーグ ウエストハムの熱狂的サポーターで義理の兄弟にあたるピートと出会うことによって、典型的いじめられっ子が闘争心を呼び起こされてゆく姿を描く。


自らの応援するクラブに愛情を注ぐ様から、いつのまにかそれぞれのクラブのサポーター間の争いへと焦点は移り、劇中でもそれら団体を“ギャング”と呼ぶシーンが出てくるほど激しい闘争が描かれるに至っては、もはやサッカーなどどこかへいってしまっている。


いわゆる“フーリガン”というものが実質的に存在しない日本では、サポーターがこれほど攻撃的になって争うというのは極端すぎて、海外のフーリガンの話はもちろん聞くものの、どうも想像しづらい。サッカーは好きなのだが。


眠っていた闘争心や自分でも気づいていなかった攻撃的な面を目覚めさせてゆく主人公を演じたイライジャ・ウッドは、いじめられっ子キャラのハマリ具合もさることながら、どんどん変貌してゆく姿まで、表情もすっかり変えてしまう、さすがにこなれた演技。


ロード・オブ・ザ・リング」のような大きな作品で主演して以降も、大作にこだわらず良質な小品にコンスタントに出演し続け、またまったくイメージの違う風変わりな役を演じたりもするなど、その役者気質がいい。


ラストシーンは痛快だ。一度燃えたぎらせたものは、雨が降っても簡単には消え失せない。


この映画で、世界で初めて、実際の試合が開催されるスタジアムで、同時進行で映画の撮影が敢行されたという。




06.7.5

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