映画日記/記録

“Oh Captain, my Captain!” - 「いまを生きる」( Dead Poets Society / 1989 アメリカ / 監督:ピーター・ウィアー )

「カクタス・ジャック」 一夜のできごと。

MATANDO CABOS
2004メキシコ
監督:アレファンドロ・ロサーノ
出演:トニー・ダルトン



街の有力者カボスの会社で働くジャックは、カボスの娘と付き合っていることを認めてもらおうと社長室に赴くが、そこにはなぜかカボスが倒れている。


自分がやったと誤解されても困るからとトイレにカボスを隠したものの、友人ムドと どうしようなどと話しているうちに、いつのまにか発生していた〈カボス誘拐事件〉。


“カボスはここで気を失ってるのに、誘拐?”と思いつつ、どうにかしようと奔走するジャックとムドと、ムドの知り合いのルベン。一方では別の計画を企てる人々。そして 何も知らずにあらぬ動きをする人も。


同時進行してゆく、たった一晩で起こるいくつものエピソードが思わぬ方向へ作用して別のエピソードに影響し、どんどんストーリーを動かしてゆくつくりがうまい。それぞれのエピソードの絡まり具合が絶妙だ。


互いのエピソードの関係が妙に都合よすぎるせいで、結局いびつに見えてしまった群像劇「クラッシュ」よりも、この「カクタス・ジャック」のほうが、よほどいい流れをつくりだすことに成功しているように思える。


激しいシーンもあるのに、いい意味での軽さを最後まで持続させる勢いとテンポのよさ。メキシコらしいというべきなのか、乾いた雰囲気の映像もまたよし。主人公の友人ムドがなぜか妙に好きだった。






06.8.30