映画日記/記録

“Oh Captain, my Captain!” - 「いまを生きる」( Dead Poets Society / 1989 アメリカ / 監督:ピーター・ウィアー )

「ナルニア国物語/第2章:カスピアン王子の角笛」 隠し味に変化あり。

THE CHRONICLES OF NARNIA : PRINCE CASPIAN
2008 アメリカ
監督:アンドリュー・アダムソン
出演:ジョージー・ヘンリー
    スキャンダー・ケインズ
    ウィリアム・モーズリー
    アナ・ポップルウェル
    ベン・バーンズ



ナルニアシリーズの第2作となるこの「ナルニア国物語/第2章:カスピアン王子の角笛」。いざ見てみると、意外と言ったらなんだが、前作より面白い。


ファンタジーの中にあるダークな一面、そういう部分が描かれている映画が好きで、前作「ナルニア国物語/第1章:ライオンと魔女」は、ディズニー製のなせるわざか、そういう部分がまったくなくて、映像の美しさが際立つ分、“滅菌消毒、解毒されたようなファンタジー” という印象だった。


しかし今回は、前作に比べると、格段にダークな雰囲気が増した。魔法・魔女ではなく権力や人間相手に戦うところからして そうだし、夜の戦闘では、大勢の仲間を半ば無為に死なせる結果となり、ピーター(長男)とカスピアンは対立し、一騎打ちでは最後に温情をかけた相手に掌をかえされる(とどめを刺さずにおくところが、もうすでにディズニー的なのか、それとも原作通りなのか)。


今作では、1作目で説明が済んでいるゆえ日常の世界からナルニアへの移行も早く、そのへんのテンポもいい。


ダークな味付けが増したからといって、そこはやはりディズニー、どんなに激しい戦闘でも、腕が飛ぶなんてこともなくそれでも迫力は増していた印象。そのへんも見所。


4兄弟の少年少女とカスピアン王子らの中でも特に、いちばん上のお兄ちゃんとカスピアン王子の行動が、どれをとってもいちいち若気の至りに見えるのはなぜだろう。原作でもああいうイメージなのか。


今回も出てくるライオンの王アスランだが、妙に登場が遅い。“もっと早く呼びにきてたら大勢死なずにすんだの?” と末っ子が訊くと、そうだみたいなこと言うし、助けに来たら来たで、最初からこれやってたらすぐに勝負ついたやん、という感じのすごいワザを繰り出してくるしで、『そんなことならもっと早よ来たれよ』 と、画面に向かって思わずにはいられない今回のアスラン。でもそうすると、小説的にも映画的にも見せ場が減るから、そうもいかんわなぁ(ところで、木が戦ったり、川の水が変身するあたりはLOTRシリーズそっくり)。


それにしても、4兄弟を演じる子役、そろそろ子役という年齢を超えつつある上の2人は前作とさほど変わらないものの、下の2人は短期間でけっこう成長。あの年頃の子が大きくなるのは早い…(しみじみ)。カスピアン役ベン・バーンズは、日本でもウケの良さそうなタイプのかっこよさ。


特筆すべき可愛さは “ねずみ騎士”。あの可愛さには4兄弟もかなうまい。







08.7.23