映画日記/記録

“Oh Captain, my Captain!” - 「いまを生きる」( Dead Poets Society / 1989 アメリカ / 監督:ピーター・ウィアー )

俳優 ギヨーム・ドパルデュー

映画雑誌で知った。10月13日に入ったニュースなのだという。ギヨーム・ドパルデューが、ルーマニアにて映画の撮影中、急性肺炎に倒れ、フランスの病院に運ばれるも亡くなった、と。


驚いた。まだ37歳だった。


フランスの名優、ジェラール・ドパルデューの息子として知られるギヨーム。父と同じ道に進んだがゆえに、その父の存在があまりに大きく、つらいというところもあったように聞く。96年のバイク事故で重症を負い、さらにその治療中に院内感染、いつまでも痛みのおさまらない右足を切断したということを知った時は衝撃だった。きっと言いつくせないほど、いろんな、やりきれない思いがあっただろう。それでも義足で復帰。出演作には、レオス・カラックス監督の「ポーラX」(1999)などがある。


映画館に「天使の肌」(2002)を見に行った時のことが思い起こされる。ギヨームは、とても繊細であるような印象を受ける俳優だった。父と比べられることもさぞや多かったであろうが、まったくタイプの違う、どこかあやうい感じが魅力的だった。


遺作となったのは、ルーマニアで撮影終了したばかりの “L'Enfance d'Icare”(イカロスの幼年期)という作品だそうだ。彼の魅力となっていた繊細さを、もっと映画で見たかった。彼の出演する映画をもっと見たかった。あまりに若くして失われた才能が悲しい。



合掌






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