「キャラメル」

CARAMEL
2007 レバノン=仏
監督・脚本:ナディーン・ラバキー(ラヤール役として主演)
2008年アカデミー賞レバノン代表



レバノン及び中東では、砂糖を煮てレモンを加えたキャラメルを、女性の脱毛に使うらしい(映画館の外に貼ってあった記事による)。


ベイルートにある小さな美容院が舞台。映画の最後には、“わがベイルートに”と映し出される。


描かれるのは5人の女性(ラヤール:妻子ある男とつきあう/ローズ:姉リリーの犠牲に/ジャマル:老いを受け入れられない/リマ:男っぽい/ニスリン:結婚する)。日々の出来事の中で揺れ動く感情のさざなみを、細やかに描く。


映画館を出ると、見ている間に雨が降っていたようだ。舗道は濡れているしもう暗い。白足袋・白手袋の猫を見かけた。この映画を見ていた観客は、自分も入れて6人だった。






09.2.27