映画日記/記録

“Oh Captain, my Captain!” - 「いまを生きる」( Dead Poets Society / 1989 アメリカ / 監督:ピーター・ウィアー )

「天使と悪魔」

ANGELS & DEMONS
2009 アメリカ
監督:ロン・ハワード
出演:トム・ハンクス
    アイェレット・ゾラー
    ユアン・マクレガー ほか



話題性は非常に高かったものの、台詞での説明が多すぎるとか、トム・ハンクスの髪型が似合ってないだとかが槍玉にあがってしまった前作「ダ・ヴィンチ・コード」から3年、続編の「天使と悪魔」を、世界同時公開の初日、5月15日に見に行った。前作もカンヌ映画祭の頃だった。「ダ・ヴィンチ・コード」仕様のユーロスターで監督・キャストがカンヌ入りしたという話を、よく覚えている。


今作では、ヴァチカンが舞台となり、“秘密結社イルミナティ”が鍵となる。ヴァチカンは、いたしかたのないことであろうが撮影許可が下りず、巨大セットを建設しての撮影だったという。


ローマ教皇の侍従を意味するカメルレンゴ、その司祭役にユアン・マクレガー、ヴァチカンを警護するスイス衛兵隊の隊長役にステラン・スカルスガルドと、共演者がいい。


そして今回のトム・ハンクス=ラングドン教授は、ひたすら走る。やたらと煽る音楽とともに、とにかく走り回る。


しかし、そうやって目の前で業火をくぐり抜けるトム・ハンクスを見ても、ある特殊な密室で電力を切られて酸素不足に陥り、必死に脱出を試みるトム・ハンクスを見ても、見てるこっちはなんだか冷静なまま、手に汗握ることがないのは、ロン・ハワード監督作の、ある種の特徴とでも言うべきか (同じくトム・ハンクス主演の「アポロ13」は、同監督作の中ではかなり手に汗握ったほうであったと思う )。


今回楽しみだったユアン・マクレガーは、前作で重要な役どころだったイアン・マッケランほどには見せ場がなかったように感じられるのが残念だった。イアン・マッケランは、『最後の晩餐』に関する説明台詞がやたらと多かったとはいえ、演技そのものは、やはり名優、さすがの渋さであったから。ラスト近くにハデなシーンのあるユアン。しかし、訓練された軍人並みのことができる神父ってなんだいったい。


ちなみに、数年前、前ローマ教皇ヨハネ・パウロ2世が亡くなって、現教皇ベネディクト16世が選ばれる際、日本でもニュースなどで取り上げられた教皇選出の儀式、“コンクラーベ”が、この映画にも登場する。白い煙が煙突から昇ることによって初めて、新教皇選出が知らされるという、あれだ。


今回は果たしてどのような評価を得るか、この「天使と悪魔」。しかしラングドン教授の手首の、ミッキーマウスの腕時計のクローズアップはなんだったのだろう、それにしても(原作は読んでいないが、ミッキー好きの設定なのか)。






09.5.15

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