「アンナと過ごした4日間」

パトリス・ルコント監督の「仕立て屋の恋」を思い出すような痛々しさだが、しかしある意味あそこまで痛々しく感じられないのは、マニキュア塗りやボタン付けという行動にそこはかとなく漂う可笑しさのせいか…(なにしろ、思いを寄せている女性の部屋に夜中勝手に忍び込んでの行動がそれである)。


無実の罪で服役するなど、なんとも言えず不憫で、笑ってはいけないような気にさせられる主人公だが。厳寒のロシアの小さな村の寂寥感漂う風景に、見合わない可笑しさだからなのか。






2009.11.1