映画日記/記録

“Oh Captain, my Captain!” - 「いまを生きる」( Dead Poets Society / 1989 アメリカ / 監督:ピーター・ウィアー )

「しあわせの隠れ場所」 たまには、ストレートにいい話も。

THE BLIND SIDE
2009 アメリカ
監督:ジョン・リー・ハンコック
出演:サンドラ・ブロック
    クィントン・アーロン



アカデミー賞の作品賞ノミネート数が10本に増えた今回、作品賞と主演女優賞にノミネートされた「しあわせの隠れ場所」。


実話を元にしているという本作。見どころは、苦労を重ねて生きてきた少年に光があたるところか、愛情深い登場人物たちの行動か―いや、それ以上に、とにかく、サンドラ・ブロックである。“サンドラ・ブロックのための映画”である。それに尽きる。


この際いい悪いなどは一切関係なく、この上ないハマリ役のサンドラ・ブロックの存在感がすべてを引っ張る、そういう映画だ。不遇な生い立ちの少年が、本当に愛情を持って接してくれる人間と初めて出会い、生活を立て直し、やがて自分の力を発揮できる道を見つけてゆくというストーリーは、奇抜でも独創的でもなく、至極ストレートな “いい話” なのだが、それに魅力を付加し、この作品を見よう、と思わせているのが、サンドラ・ブロックだ。


人のいいおせっかいで、行動力があり、感情豊かで、ズバズバものを言う、まさにサンドラ・ブロックのものだと言える役。これまでにももちろんこういう役を演じたことがあったわけだが、ここでその持ち味を存分に発揮した今回、ゴールデン・グローブの主演女優賞を受賞し、アカデミー主演女優賞も確実視されている。これはもう、今とらなければいつとるか、という感じのアカデミー賞、昔っからサンドラが好きだった者としては、ぜひにも、と、つい思ってしまう。「ミリオンダラー・ベイビー」の主人公は、はじめ、あの作品で2度目の主演女優賞を受賞したヒラリー・スワンクではなく、サンドラ・ブロックが候補だった、などという話もあった、そういえば。


ストレートないい話も、それはそれで、たまにはいいじゃないか、と思わせてしまうほど、サンドラが痛快だった。






10.3.4