映画日記/記録

“Oh Captain, my Captain!” - 「いまを生きる」( Dead Poets Society / 1989 アメリカ / 監督:ピーター・ウィアー )

「スティル・アライヴ」 キェシロフスキを辿るために。

〈ドキュメンタリー〉
STILL ALIVE - a film about Kieslowski
2005 ポーランド
監督:マリア・ズマシュ=コチャノヴィチ
インタビュー出演:クシシュトフ・ピェシェヴィチ(脚本共作・弁護士)
           ズビグニェク・プレイスネル(作曲家)
           アニエスカ・ホランド
           ヴィム・ヴェンダース
           グラジナ・シャポウォフスカ
           イレーヌ・ジャコブ
           ジュリエット・ビノシュ  ほか



キェシロフスキが、英語で How are you? と挨拶された際、決まって、 Still alive. まだ生きてるよ、と答えていたことによるタイトル。


生前の映像―大学での講義、撮影風景。映画祭での様子。葬儀の時、棺の映る一瞬。


そして、キェシロフスキ自身が、映画について、作品について語る声。


“ポーランドから西欧に認められたが、共産圏の作品だからか、カンヌが拒否したこともある” とは、インタビューを受けた出演者談。


カメラにこだわった。カメラをフィルムと呼び、“スタート、フィルム” と声をかけた。


監督の言葉。“自分が誰で、何が欲しいのか、今でも答えられないだろう” “欲しいものは『平穏』。手に入らないものが、いちばん欲しいものだ”


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キェシロフスキ監督のことが最初に強く脳裏に刻まれたのは、「トリコロール 青の愛」を見た時だったことを、今でも覚えている。


これほどの監督が、54歳という若さで世を去ったこと、思い出せば今でも、なお悲しみを覚える。


まるで『映画』が、彼の命を、少しずつ少しずつ、削り取ったかのようだ。キェシロフスキがもっと生きていてくれたら、と思う。もっと、新しく作られる作品を見たかった。


生きて、映画を作って、" Still alive. " と、言ってほしかった。







09.7.17