第64回カンヌ国際映画祭

5月11日〜22日(現地時間)に開催された、今年のカンヌ映画祭。おもな受賞結果は次の通り。

パルムドール:「ツリー・オブ・ライフ(原題:The Tree of Life)」 テレンス・マリック監督(アメリカ)


グランプリ:「自転車に乗った少年(原題:LE GAMIN AU VELO)」ダルデンヌ兄弟(ベルギー) / 「昔々、アナトリアで(原題:BIR ZAMANLAR ANADORU´DA)」ヌリ・ビルゲ・ジェイラン監督(トルコ)


監督賞:ニコラス・ウィデイング・レフン監督(「ドライブ(原題:Drive)」/アメリカ)


脚本賞:「脚注(原題:HEARAT SHULAYIM)」 ヨセフ・シダー監督(イスラエル)


男優賞:ジャン・デュジャルダン(「アーティスト(原題:THE ARTIST)」)


女優賞:キルスティン・ダンスト(「メランコリア(原題:MELANCHOLIA)」)


審査員賞:「ポリス(原題:POLISSE)」 マイウェン・ル・ベスコ監督(フランス)


今回、パルムドールに次ぐグランプリは、2組。


コンペティション部門初の3D作品である三池崇史監督・市川海老蔵主演の「一命」、及び河瀬直美監督「朱花(はねづ)の月」は、受賞には至っていない。監督賞受賞作品である「ドライブ」は、聞くところによると、ライアン・ゴズリングキャリー・マリガンが出演しているらしく、公開されればぜひ見に行きたい。


ニュースでちらっと聞き及んだだけではあるが、またなんで、映画祭でそんな発言を、と思ったのは、「メランコリア」(今回の女優賞受賞作品)を出品したラース・フォン・トリアー監督の発言だ。会見で、“ヒトラーに共感できる、理解できる” という趣旨の発言をしたという。その後すぐ謝罪と訂正の声明を発表したというが、これにより、カンヌ映画祭を追放される、という運びに。作品は作品として正当に評価するが、たとえ受賞したとしても、授賞式に監督を招待しない、と。どういう流れでの発言だったのかは知らないが、どんな状況だったにせよ、配慮に欠けた軽率な発言であると言えるだろう。しかし、トリアー監督って。 






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