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映画日記/記録

“Oh Captain, my Captain!” - 「いまを生きる」( Dead Poets Society / 1989 アメリカ / 監督:ピーター・ウィアー )

「ものすごくうるさくて、ありえないほど近い」

 EXTREMELY LOUD & INCREDIBLY CLOSE

2011 アメリカ

監督:スティーヴン・ダルドリー

出演:トム・ハンクス

   サンドラ・ブロック

   トーマス・ホーン

   マックス・フォン・シドー

 

第84回アカデミー賞において、作品賞と助演男優賞にノミネート。スティーブン・ダルドリー監督は、監督デビュー第1作から 3作品連続でアカデミー監督賞にノミネートされた、史上初の監督である(これは4作目の監督作品。今回は監督賞ノミネートはされていない)。

 

とにかく、出演者の巧さ、そして監督の演出手腕が冴え渡った作品だった。

 

母と子の感情がぶつかりあうことに伴う痛みや、忘れられない記憶からくる悲しみ、不安、その表現の巧みさは、子役までもが 観客をうならせるレベル。それぞれの登場人物の、ちょっとした仕草までも、注意深く見つめたくなるような細やかさ。

 

現在の時間と回想シーンとのスムーズな流れと その 効果的な切り替え。数々の小道具までもが魅力的に見え、そして時折、ハッとするほど美しい映像。本当に、憎いほど巧い監督だ、と思った。これほどまでの完成度を誇っていると、“キレイにまとまりすぎて、破綻がなさすぎてかえって面白味に欠ける” という見方もされそうだ、と思うほど。

 

このタイプの 繊細なテーマの作品で、トム・ハンクスサンドラ・ブロックという、もう既に さんざんいろんなイメージを付加されているはずのスターが出ると、スター性ばかりが際立ってしまい、なんだか大味な作品になってしまうのでは、と心配していたが、その心配を見事に裏切ってくれたことも、とても嬉しかった。

 

そして、今回、アカデミー助演男優賞にノミネートもされている、マックス・フォン・シドーマックス・フォン・シドーの出演作なら映画館で見たいと 毎回思うし、いち映画ファンとして敬意を払う名優の演技をこうして見られて、今回も非常に有意義だった。

 

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 2012.2.21