映画日記/記録

“Oh Captain, my Captain!” - 「いまを生きる」( Dead Poets Society / 1989 アメリカ / 監督:ピーター・ウィアー )

「マニアック」

MANIAC

2012 フランス

監督:フランク・カルフン

脚本:アレクサンドル・アジャ

    グレゴリー・リヴァスール

出演:イライジャ・ウッド

    ノラ・アルネゼール

ウィリアム・ラスティグ監督作「マニアック」(1980)のリメイク

 

 

トラウマのせいで生身の人間と触れ合えない、常軌を逸した猟奇殺人鬼である主人公を、イライジャ・ウッドが演じるこの作品。

 

が、映像の視点 イコール 主人公の視点、つまり、画面に映っているものは主人公の見たものであり画面は主人公の視界である、という作りになっているため、イライジャ・ウッド自身が映るのは、主人公が鏡を見た瞬間や、ガラス等に映りこんだ瞬間のみ。殺人シーンで映るのは、当然、主人公の手元がほとんどである。

 

手しか映らないシーンでその手を演じているのはイライジャ・ウッドではないだろうし、姿もほとんど映らないしで、結果、“イライジャ・ウッドが自らのイメージにない役柄に挑戦している感” が、残念ながらだいぶ乏しい(本人のイメージからすると、ずいぶんとチャレンジングな役柄であろうが)。そういう、イメージ云々で言うと、俳優的には、殺人鬼役のイメージがつかないほうがいいのか、どんな役柄もこなす俳優と思われるほうがいいのか、まあそこは人によるだろうが。画面と主人公の視界を一体化させる演出は、無駄に奇をてらいすぎたと見て取れる。

 

 

2013/7/1

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