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映画日記/記録

“Oh Captain, my Captain!” - 「いまを生きる」( Dead Poets Society / 1989 アメリカ / 監督:ピーター・ウィアー )

「エンド・オブ・ウォッチ」 バランスが不思議

End of Watch

2012 アメリカ

監督・脚本:デヴィッド・エアー

出演:ジェイク・ギレンホール

    マイケル・ペーニャ

    アナ・ケンドリック

    ナタリー・マルティネス

    フランク・グリロ

    アメリカ・フェレーラ

 

リアルなロス市警を描いている、と謳っている通り、映像もドキュメンタリー風、警官同士が他愛もない会話に興じるところなど、いかにもそれらしい雰囲気である。そのため、最初は、真面目にやってるんだかやってないんだか、という警官らの描かれ方を見るにつけても、警察の怠慢を追及するだとか皮肉るだとか、その手の映画かと思って見ていた。しかし、そう思って見ると、なんだか違和感が感じられる。

 

まず俳優。いわゆるフェイクドキュメンタリー的な作品は、一般的に、無名か、それに近い俳優を起用する場合が、比較的多い。が、この作品の主演は、ジェイク・ギレンホール。ストーリーも、その手の映画だと、ランダムにエピソードを並べたような形になっていたり、抑揚が感じられない場合などがあるが、この作品は、一見そのように見えるも、主人公らが思わぬ手柄を上げたことによって犯罪者から目をつけられたり、同僚が再起不能にされる衝撃的な事件があったり、最後には壮絶な銃撃戦を繰り広げたりと、むしろその逆である。

 

そうやって、映像とストーリー展開とキャスティングとが、その手の映画によくあるパターンからは外れた、なんだか不思議なバランスだと思いながら見ていたわけだが。徐々にやばくなっていく主人公らの状況や、前述した壮絶な銃撃シーンを見るにつけ、要するにこれは、フェイクドキュメンタリーの外観を持ちながらもエンターテインメント性を意識した、警察アクション映画なのだった。そう思って見れば、主演が知名度ある俳優なのも、えげつない事件の数々も、銃撃戦も、主人公が絶体絶命の状況から九死に一生を得るのも、いかにもである。そういう映画なのに、見た目はドキュメンタリータッチという、不思議なバランス。

 

 

2013/8/26