テオ・アンゲロプロス監督 最後の映画、公開へ

2012年1月24日、交通事故により亡くなったテオ・アンゲロプロス監督の最後の作品が、2014年1月25日(この日に公開となったのは、監督の命日に合わせてのことなのだという)、ようやく日本でも公開される。

 

亡くなった時は、20世紀3部作の最終作、“THE OTHER SEA ” の撮影途中だった。つまり未完である。遺作となったのは、そのひとつ前の作品、20世紀3部作の第2作、「エレニの帰郷」。2009年に発表されたこの作品が、4年越しで、日本の映画館のスクリーンにかかる。

 

 

監督没後、追悼上映として、過去の作品が何本か上映されたりしたが、“新作” が公開されるのは、長編作品としては、20世紀3部作の第1作「エレニの旅」 が公開された2005年以来。カンヌ国際映画祭60回記念製作で34組の監督が参加したオムニバス映画〈それぞれのシネマ〉における、3分間の短編(参加したすべての監督の作品が、3分間ずつと決まっていた企画である)を合わせても、2008年以来の新作である。

 

そして、この「エレニの帰郷」公開が、“テオ・アンゲロプロス 最後の新作公開” である。

 

 

 

2013/12月