三番街シネマ、最後の日。

大阪・梅田にある三番街シネマが、閉館となる。


〈さらば いとしの三番街シネマ〉と銘打った最後の上映は、これまでここで上映されて、に人気の高かったものや、ロングランになったものを上映するという。


最後だから、たとえ1本でもここで見ておきたいと思い、もう何年ぶりかになる、ここで見るのは初めての「ベルリン、天使の詩」を見る。自分にとって特別な映画だ。「リバー・ランズ・スルー・イット」や「影武者」も見たかったが、都合合わず無理だった。


映画館通いをするようになっても、三番街シネマそのものには、そんなに熱心に通わなかった。しかしそこはやはり、地元大阪の映画館。なくなるのは寂しい。


シネコンが増えて、三番街シネマのような映画館はこうして消えてゆく。シネコンもそれはそれでいいが、でも本当はこういう映画館にずっと在り続けてほしい。


三番街シネマは1975年にオープンということだ。32年間で1370本余上映し、約2400万人を動員、97年夏から98年初めにかけて上映された「もののけ姫」は、ここ三番街シネマが日本一の興業記録を持っているそうだ。


またひとつ映画館が消える。シネコンばかりになるのは、どうも味気ない。






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