アンソニー・ミンゲラ監督

日付が24日に変わった深夜0時過ぎ、アンソニー・ミンゲラ監督が亡くなったということを知る。まだ54歳だったという。


ミンゲラ監督作品では、「イングリッシュ・ペイシェント」がずっと好きだった。


アカデミー賞を作品・監督賞含め9部門受賞という実績だけでなく、瀕死の主人公が語る儚い日々の記憶、戦争という時代の波にのまれ、文字通り命のやりとりをするような激しい人生、主人公もその人生の全てをものみこんだ砂漠、登場人物たちが、たとえ一瞬のことであったとしても最後に手に入れた平穏を象徴するかのような、ラストシーンの陽の光…


もの悲しく、美しい作品だった。公開当時映画館へ見に行った時のことが今でも印象に残っている。


これからももっと、アンソニー・ミンゲラ監督の新作を見たかった。残念でならない。



合掌






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