「ホット・ファズ」とウィル・フェレルのコメディ -その一言でかたづけられると。

夏に見に行った、「ホット・ファズ 俺たちスーパーポリスメン!」。少し前、某雑誌に、少ない上映館数ながら、そんな中ではヒットしたと言える結果を残したということと、客層の分析の小さな記事が載っていた。その記事では、若者中心だったとされる客層を、昨今人気のおバカ映画のファン、としている。


“おバカ映画”。最近よく使われる言い方ではあるものの。


おバカ映画って。そのファンって。なんだそのあっさり十把ひとからげのまとめ方。見に行ったけど、じゃあそれだけでおバカ映画のファンか?と、この呼び方に妙にひっかかってしまう。細かいことを言うみたいだが、どうにも違和感がある。そんなんじゃなくって、あの映画はもっと面白かったんだ、とも思うし。意外な質の高さもヒットの要因だろう、みたいなことも書いてたけど。意外って。


ちなみに、この某雑誌とは、映画専門誌ではない。


そういえば。「ホット・ファズ〜」で、相棒の好きな「ハートブルー」を “見たことない” と言って、相棒の家でいっしょにそのDVDを見る主人公、ニコラス・エンジェル。「ハートブルー」、面白いのなら見てみたいと思いつつ、いまだ見ていない自分は、現時点ではニコラス・エンジェルに完全に遅れをとっている。


ところで。「ホット・ファズ 俺たちスーパーポリスメン!」の “俺たち” は、ここ最近の「俺たちフィギュアスケーター」とか「俺たちダンクシューター」なんかのウィル・フェレル作品の流れで付いたんだろうかやっぱり。ウィル・フェレル出演のコメディ(「ホット・ファズ〜」には出てない)の邦題にこのまま俺たちを付けつづけると、全然関連のない内容なのに、スティーブン・セガールが出てるというだけで、まるでシリーズもののように “沈黙の” という枕詞が冠される沈黙シリーズみたいな俺たちシリーズになってしまわないか。


セガールといえば、以前映画の宣伝で来日して、テレビ番組に生出演しているのを見たことがあるが、噂にたがわぬ、通訳いらずの大阪弁、十三(じゅうそう)仕込み。自分がふだん使っている大阪弁を、ハリウッドの人が使っていた光景の不思議さよ… そうそう、エドワード・ノートンも、プロの俳優になる前、仕事の関係で少しの間大阪に住んでいたことがあるとの話。似合わんというか、やっぱり不思議。







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