映画日記/記録

“Oh Captain, my Captain!” - 「いまを生きる」( Dead Poets Society / 1989 アメリカ / 監督:ピーター・ウィアー )

「美しい人」

9 LIVES
2005アメリカ
監督:ロドリゴ・ガルシア
出演:グレン・クローズ
    ホリー・ハンター
    ロビン・ライト・ペン



「美しい人」は、“9 LIVES”の原題が示す通り、9人の女性の人生のある一面を切り取って見せるオムニバス。ひとつひとつのエピソードにその女性の名前がつく。


特に印象的なのは、エイミー・ブレナマン演じるローナと、グレン・クローズ演じるマギー。


『ローナ』では、元夫の再婚相手の葬式に出席している。
出ていったくせによく来れたものだと非難されたり、噂話、思わぬ人に出くわしたり、様々な感情が渦巻き絡み合う人間模様が、たった10分程の時間の中に、濃密に描かれる。再会した元夫を演じるのはウィリアム・フィクナー。


『マギー』では、ある午後、ひと気のない墓地に墓参りにやってくる。
長い時間を重ねてきた女性と、春の若葉のように幼い少女が、陽光の差す草の上でともに映し出される様は、静かで満ち足りたものに見える。人生の苦難や悲しみを内包していてさえ。


監督のロドリゴ・ガルシアは、「彼女を見ればわかること」というオムニバスも秀逸だった。ホリー・ハンターグレン・クローズなど、「美しい人」と共通の出演者も。


なおかつ両作品とも、それぞれのエピソードで描かれる人物が別のエピソードにも顔を出し、話の中心になったりただ通り過ぎる存在であったりすることによって、すべての人にストーリーがあるということを思い起こさせる。






06.7.19

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