2008-01-01から1年間の記事一覧

2008年12月

12.1 「1408号室」「ハロウィン」 / 12.3 「消えたフェルメールを探して 絵画探偵ハロルド・スミス」 / 12.8 「マカロニ・ウエスタン 800発の銃弾」 / 12.10 「リダクテッド 真実の価値」 / 12.17 「ブラインドネス」「トロピック・サンダー 史上最低の…

〈カラヤン フィルム・コンサート〉

KARAJAN FILM CONCERT カラヤン生誕100周年記念 カラヤン フィルム・コンサート ベートーヴェン 交響曲第9番 ニ短調 作品125「合唱付」 “帝王”カラヤン指揮による、ベルリン・フィル演奏の第9を映像におさめた作品が、今年最後に見る映画となった。カラヤン…

2008年に見た映画BEST10

1.「落下の王国」 THE FALL 2006 インド=イギリス=アメリカ 2.〈それぞれのシネマ〉(オムニバス) CHACUN SON CINEMA 2007 フランス 3.「ダークナイト」 THE DARK KNIGHT 2008 アメリカ 4.「アクロス・ザ・ユニバース」 ACROSS THE UNIVERSE 2007 アメリ…

映画と2008年

2008年、自分にとっての“今年の10本”。ここのところ毎年、年末になると密かに、勝手に決めている。2008年ももう、そんな時期になってしまった。 この10本だが、1〜4などは特に印象的だった作品。明確な順番などつくものでもなく、その時の気分によって入れ替…

「地球が静止する日」 宇宙人なキアヌ。

THE DAY THE EARTH STOOD STILL 2008 アメリカ 監督:スコット・デリクソン 出演:キアヌ・リーブス ジェニファー・コネリー キャシー・ベイツ ほか 公開前日の、前夜祭上映と銘打った回を見に行った、「地球が静止する日」。 大阪では、東京でその時行われ…

「幻影師アイゼンハイム」

THE ILLUSIONIST 2006 アメリカ=チェコ 原作:スティーヴン・ミルハウザー 監督:ニール・バーガー 出演:エドワード・ノートン ジェシカ・ビール ポール・ジアマッティ よく行く書店でよく見かけるスティーヴン・ミルハウザーの小説が原作の、「幻影師アイ…

「ソウ5」 もはやおなじみの年中行事。

SAW Ⅴ 2008 アメリカ 監督:デイヴィッド・ハックル 出演:トビン・ベル コスタス・マンディラー スコット・パターソン ほか まだまだ続く「ソウ」シリーズ、ついに5作目である。 もうジグソウはいないのにどうするのかと思ったら、後継者なる人物が登場する…

「ブロークン」

THE BROKEN 2008 イギリス=フランス 監督:ショーン・エリス 出演:レナ・ヘディ リチャード・ジェンキンス メルヴィル・プポー なんというか、“雰囲気先行型” だ。 もともと写真家であるという監督、ショーン・エリス。映像の “サスペンス的”な美しさは い…

〈ロメール&アンリコ 最終上映コレクション〉 京都のオールナイト上映。

〈ロメール&アンリコ 最終上映コレクション〜レティシアと麗しき女性たちに捧げる夜〜〉 2008.12.20〜21 京都みなみ会館 1.「冒険者たち」 1967 フランス 監督:ロベール・アンリコ 出演:アラン・ドロン リノ・ヴァンチュラ ジョアンナ・シムカス 2.「レネ…

シネカノン神戸も閉館する。

シネカノン神戸が、この12月20日に閉館した。シネカノン直営の映画館としては、関西唯一だったのが神戸。9月19日付で告知されていたみたいだが、11月も終わりになってからようやく知った。 そう頻繁にかよったわけではなかったが、何度かは足を運んでいる。…

「1408号室」

1408 2007 アメリカ 監督:ミカエル・ハフストローム 原作:スティーブン・キング 出演:ジョン・キューザック サミュエル・L・ジャクソン 少なくともアメリカでは、スティーブン・キング原作の映画化作品の中で、もっともヒットしたという「1408号室」。 心…

2008年11月

11.1 「僕らのミライへ逆回転」「私がクマにキレた理由」「ウォンテッド」 / 11.2 「落下の王国」 / 11.3 「ゼア・ウィル・ビー・ブラッド」 / 11.5 「画家と庭師とカンパーニュ」 / 11.6 「アイアンマン」 / 11.7 「ウォンテッド」 / 11.12 「その土…

〈ヨーロッパ・ファンタスティック・ナイト〉 京都のオールナイト上映。

〈ヨーロッパ・ファンタスティック・ナイト〜忘れるな、世界を瞠目させた監督を!〉 2008.11.29〜30 京都みなみ会館 1.「ラ・ジュテ」 1962 フランス 監督:クリス・マルケル 出演:エレーヌ・シャトラン ダヴォス・ハニッヒ ほか 2.「ひなぎく」 1966 チェ…

〈ヤン・シュヴァンクマイエル・ナイト〉 京都のオールナイト上映。

「ピアノチューナー・オブ・アースクエイク」 公開記念オールナイト 〈ヤン・シュヴァンクマイエル・ナイト〜ブラザーズ・クエイが受け継いだ幻想の映画魔術〜〉 2008.11.22〜23 京都みなみ会館 1.真夜中の特選短編集: 「部屋」 1968(13分) 「地下室の怪…

第15回大阪ヨーロッパ映画祭

15TH OSAKA EUROPEAN FILM FESTIVAL 2008.11.21〜11.24(各関連イベント:11.1〜) リサイタルホール デビッド・リーン監督生誕100年、映画音楽誕生100年記念 “伝説の巨匠〜デビッド・リーンとモーリス・ジャール〜” 特別上映: 「アラビアのロレンス〈ニュ…

俳優 ギヨーム・ドパルデュー

映画雑誌で知った。10月13日に入ったニュースなのだという。ギヨーム・ドパルデューが、ルーマニアにて映画の撮影中、急性肺炎に倒れ、フランスの病院に運ばれるも亡くなった、と。 驚いた。まだ37歳だった。 フランスの名優、ジェラール・ドパルデューの息…

作家 マイケル・クライトン

作品の多くが映画化されていることでもよく知られる作家、マイケル・クライトンが、この11月4日、がんで亡くなったということを今日になって知った。66歳だったという。 「ジュラシック・パーク」の作者として特に有名だ。ほかのSF作品の映画化も多い。自身…

「12人の怒れる男」 ダイナミックな密室劇。

12 2007 ロシア 監督:ニキータ・ミハルコフ 出演:セルゲイ・マコヴェツキイ ニキータ・ミハルコフ セルゲイ・ガルマッシュ ほか2008年 第80回アカデミー賞外国語映画賞ノミネート シドニー・ルメット監督の1957年の同名映画のリメイク、ロシアのニキータ・…

「ベティの小さな秘密」 少女の巣立ち。

JE M'APPELLE ELISABETH 2006 フランス 原作:アンヌ・ヴィアゼムスキー 監督:ジャン=ピエール・アメリス 出演:アルバ=ガイア・クラゲード・ベルージ ステファヌ・フレイス バンジャマン・ラモン 10歳のベティを取り巻く、小さな、いや、少女にとっては…

「8 1/2〈完全修復ニュープリント版〉」 “アサ ニシ マサ”!

8 E 1/2 / OTTO E MEZZO 1963 イタリア 監督:フェデリコ・フェリーニ 音楽:ニーノ・ロータ 出演:マルチェロ・マストロヤンニ アヌーク・エーメ ほか 1963年 アカデミー賞外国語映画賞受賞 1963年 モスクワ映画祭グランプリ 映画館で上映されるのはなんと…

「イーグル・アイ」 巻き込まれたくない。

EAGLE EYE 2008 アメリカ 監督:D.J.カルーソ 出演:シャイア・ラブーフ ミシェル・モナハン ロザリオ・ドーソン ビリー・ボブ・ソーントン 珍しく、ふだんめったに行かない日曜の午後イチに映画を見に行くことに。その映画館で映画を6本見ると1本タダ、とい…

「家宝」 こわい女。

O PRINCIPIO DA INCERTEZA 2002 ポルトガル=フランス 原作:アグシティナ・ベッサ=ルイーシュ 監督・脚本:マノエル・ド・オリヴェイラ 出演:レオノール・バルダック レオノール・シルヴェイラ リカルド・トレパ ほか 9月27日から10月17日まで、大阪は九…

「ホット・ファズ」とウィル・フェレルのコメディ -その一言でかたづけられると。

夏に見に行った、「ホット・ファズ 俺たちスーパーポリスメン!」。少し前、某雑誌に、少ない上映館数ながら、そんな中ではヒットしたと言える結果を残したということと、客層の分析の小さな記事が載っていた。その記事では、若者中心だったとされる客層を、…

「ダークナイト」 再び。

THE DARK KNIGHT もう一度見ておこうと、再び足を運んだ「ダークナイト」。やっぱり、スクリーンでヒースを見ておきたかった。 バットマンは、ジョーカーをバットポッドで轢く直前によけ、建物からジョーカーを落とすこともできずすんでのところで宙づり。結…

「わが幼少時代のポルト」

PORTO DA MINHA INFANCIA 2001 ポルトガル=フランス 監督・脚本・出演・ナレーション:マノエル・ド・オリヴェイラ 出演:リカルド・トレパ マリア・デ・メディロス レオノール・シルヴェイラ オリヴェイラ監督の故郷、ポルトガルはポルトを舞台に、その少年期な…

俳優 緒形拳

5日に緒形拳が亡くなったと、新聞で知って驚いた。がんだったという。71歳で亡くなられた。 映画では、今村昌平監督の「楢山節考」「復讐するは我にあり」、さらにピーター・グリーナウェイ監督の「枕草子」、最近のものならモントリオール世界映画祭グラン…

ホラー映画特集の雑誌 -気になる半魚人。

つい先日、1冊まるまるホラー映画についての雑誌を読んだ(ざっとだが)。最近のものだけでなく、かなり古い作品や俳優についても書かれていたのが興味深い。 ホラー映画は好きだが、今思えば、映画を見るようになった最初の頃はそんなにホラーは見なかった…

「クレーヴの奥方」 “サラブレッド”の美。

LA LETTRE 1999 ポルトガル=フランス=スペイン 原作:ラファイエット夫人 監督・脚本:マノエル・ド・オリヴェイラ 出演:キアラ・マストロヤンニ ペドロ・アブルニョーザ アントワーヌ・シャピー レオノール・シルヴェイラ 件のマノエル・ド・オリヴェイ…

一時的に。

ふだんはまったくそんなことはないのだが、映画を見ている間、ガラにもなく、いつもより妙に心が広かったことがある。 「テラビシアにかける橋」を見にいった時のことだった。わりと早めに映画館へ入って座って待ち、しばらくすると、すぐ前の列に小学校低学…

叶わなかった「ゴッドファーザー」。

8月、京都みなみ会館では〈ゴッドファーザー特集〉として、シリーズ3作すべてを上映していた。久しぶりにもう一度見たいとも思ったものの、それには行けず。 少し前、映画雑誌で「ゴッドファーザー」に関する特集記事を読んだが、その記事には、「ゴッドファ…