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映画日記/記録

“Oh Captain, my Captain!” - 「いまを生きる」( Dead Poets Society / 1989 アメリカ / 監督:ピーター・ウィアー )

ロマン・ポランスキー監督作 「袋小路」 「水の中のナイフ」 「反撥」

ロマン・ポランスキー 初めての告白」公開記念 ポランスキー監督過去作品 4作品上映

(鑑賞順に記載/「ローズマリーの赤ちゃん」は別項)

 「袋小路」 Cul-de-sac

〈デジタルリマスター版〉

モノクロ/英語

1966 イギリス

共同脚本:ジェラール・ブラッシュ

音楽:クシシュトフ・コメダ

出演:ドナルド・プレザンス

    フランソワーズ・ドルレアック

    ライオネル・スタンダー

第16回ベルリン国際映画祭 金熊賞 受賞

 

クシシュトフ・コメダ(ポーランド・ジャズ界を代表するミュージシャンであったという、昨年末の特集上映〈ポーランド映画祭〉で初めて知った)の音楽がかっこいい。ドキュメンタリー映画「ロマン・ポランスキー 初めての告白」で、ポランスキー監督が、“映画らしい映画”、“今でも誇りに思っている” と語っていた作品。カトリーヌ・ドヌーヴの実姉で、1967年に25歳で交通事故死したフランソワーズ・ドルレアックの、貴重な出演作の1本である。

 

 

「水の中のナイフ」 Nóż w wodzie

〈デジタルリマスター版〉

長編監督デビュー作

モノクロ/ポーランド語

1962 ポーランド

共同脚本:イエジー・スコリモフスキ

音楽:クシシュトフ・コメダ

出演:レオン・ニェムチック

    ヨランタ・ウメッカ

    ジグムント・マラノウッツ

第36回アカデミー賞 外国語映画賞 ノミネート(ポーランド映画初)

第23回ヴェネツィア国際映画祭 批評家連盟賞 受賞

 

ポランスキー監督が、映画界で認められるきっかけとなった作品。登場人物は3人のみ。50年も前の作品なのに、古さを感じさせない映像。冒頭・ラスト以外、ヨットの上が、この映画の舞台である。ひと組の夫婦とひとりの青年の、緊張感あふれる関係性。

 

 

「反撥」 Repulsion

〈デジタルリマスター版〉

モノクロ/英語

1965 イギリス

共同脚本:ジェラール・ブラッシュ

       デヴィッド・ストーン

音楽:チコ・ハミルトン

出演:カトリーヌ・ドヌーヴ

    イヴォンヌ・フルノー

第15回ベルリン国際映画祭 銀熊賞(審査員グランプリ) 受賞

 

ポランスキー監督が、渡英後に撮ったスリラー。この作品でも、ジャズが使われている。ドキュメンタリー映画「ロマン・ポランスキー 初めての告白」では、監督はこの作品のことを、“生活のために仕方なく撮った” という言い方をしていたが。不安を表現する音楽と壁のヒビ、時計の音だけが響く夢の中のシーン、主人公の孤独、興味と嫌悪感という相反するもの。以前、ヴィダル・サスーンのドキュメンタリー映画で、昔、カトリーヌ・ドヌーヴの出演作をサスーンの店で撮影した、という話が出てきたような気がするが、たしか、この映画のことではなかったか。

 

 

ポランスキー監督の初期の作品を見るのは、今回が初めてだ。「テス」(過去にテレビで見たものの記憶が薄れている)、「ナインスゲート」(これもテレビだった)、「オリバー・ツイスト」(見ていない)、そして「戦場のピアニスト」(これは映画館にて見た)などの、上記の3本以降の作品のイメージしか持ち合わせていなかったため、映像的に、大作を撮るタイプの監督だとなんとなく思っていたが(とはいえ、最近でも「おとなのけんか」のような作品も撮ってはいるのだが)、初期の作品は、必ずしもそのイメージに重なるものではなく、新鮮に感じた。少ない登場人物とその心理描写、キレのある映像、今見ても古さを感じさせない点など、非常に興味深い。

 

2013/8/7