映画日記/記録

“Oh Captain, my Captain!” - 「いまを生きる」( Dead Poets Society / 1989 アメリカ / 監督:ピーター・ウィアー )

「フライト・オブ・フェニックス」 砂漠を飛ぶのに必要な準備。

ゴビ砂漠に不時着した、石油会社の貨物輸送機。そこへ乗り合せた、本来乗るはずではなかった謎の男が、残った部品と貨物を使って飛行機を造り脱出しよう、と突拍子もないことを言い出す、「フライト・オブ・フェニックス」。


何人もの死者を出してしまう、砂漠の過酷な日々。焦りと不安、今にも尽きそうな食糧と水、身近に迫る死への恐怖に耐え切れずにぶつかり合い、また、果たして飛べるのかどうか、出来上がるのかどうかすら判らない飛行機造りを試みる人々が描かれる。


今までこれといったイメージも特に持っていなかったのが、行動的ながら思慮もあるという機長役に思いのほかはまっていたデニス・クエイド。ほかに、紅一点を演じていた「ロード・オブ・ザ・リング」シリーズのミランダ・オットーと、面白かったのが“謎の男”ジョバンニ・リビシ。


思えば「プライベート・ライアン」の衛生兵役で初めて見て、ケイト・ブランシェットと共演した「ヘヴン」の演技が特に良くてそれ以来結構好きだったが、怪しげな雰囲気を漂わせていると思ったら本性を現し始めた途端に案外子供っぽい面が露呈するという、今回のような役にこれほど合うとは。身勝手な行為がもとで機長とケンカになり、その行為のとんでもなさとは裏腹に、ケンカのあとにかなり泣いたであろう形跡を描いたシーンはちょっと笑えた。「ヘヴン」の抑えた演技とはガラリと違う印象で、そういう所は面白かった点のひとつだ。違うといえば、かなり明るい金髪にしていたのに加えて、眼鏡をかけていたせいかいつもよりしもぶくれが目立たず、ほかの映画より何割増しかで二枚目に映っていた(失礼)。眼鏡がよく似合う。


砂漠の映像を見るのが好きで見に行ったら、思っていたより楽しめたこの作品。馬を操る、砂漠の武装集団も出てくるが、布を翻し風を切りながら馬で走る姿が、少ない登場シーンながら、敵であるとか盗賊だとかは抜きにかっこいい。
ただ服装が、この映画の設定のゴビ砂漠を拠点とする人々というより、北アフリカの砂漠の民に見えてしかたがなかったが(というそのイメージも実際に合っているのかどうかいまいちよく判らないが)。






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