映画日記/記録

“Oh Captain, my Captain!” - 「いまを生きる」( Dead Poets Society / 1989 アメリカ / 監督:ピーター・ウィアー )

阪神優勝のその瞬間、とある映画ファンの空白の2時間。

阪神タイガースが2年ぶりのリーグ優勝を果たした昨晩。


石を投げれば確実にトラファンに当たるに違いない土地柄、野球にはまったく縁のない映画ファンでも、今日ほぼ間違いなく優勝、という情報だけは小耳にはさんでいたものの、そちらは熱狂的トラファンにお任せして、自分はレイトショーを見に映画館へ行くことに。


上映開始の2時間ほど前にチケット購入。そのあと書店へ行って、上映開始時刻の20分ほど前、一方では、まさかな…と思いつつも、噂に聞くカーネルサンダース人形の悲劇を思い浮かべながら自転車をチェーンキーで柵に固定して、再び映画館へ。


ロビーに足を踏み入れて驚いた。チケット購入時には平日の映画館ならだいたいこんな感じ、という人の入りだったのが、2時間後には嘘みたいにガラガラ。来る時間を間違えたかと思うくらい異様に人がいない。


上映開始は20:50。テレビ欄で、阪神×巨人戦の放送は延長があったとしても21:30頃までとなっていたのを思い出し、時間的に、阪神優勝を見越してみんなそっちに…?と思いながら、ガラーンとした映画館をゆく。


阪神のせいか、その作品がすでに上映3週目に入っていたせいか、それとももともと世間ウケする作品じゃなかったのか、十数人の観客でひっそり鑑賞。すいた映画館で見るのが好きなので、いい席でゆったり見られたことには満足。それにしてもガラガラだった。


見終わって外に出て、“なに この雰囲気は?!!”
大きな駅の近くで人が多いということもあってか、上映前からすでに姿は見かけていたが、警官隊が駅前にズラリ。一部では大声で盛り上がってる人も。これは…と思っていると、号外を配る人。


映画を見てるあいだに、いつのまにか阪神が優勝していた。


2時間映画を見ていたあいだにすっかり街の雰囲気が変わってたことにびっくり。2時間ぶん、軽く浦島太郎状態。最近になってあんなに警官のいるものものしさを目撃したのは、今回の選挙で小泉首相の演説があった時くらいだと思いつつ(へたしたらそれ以上か)、帰途につく。


帰ると、インド映画を放送していた某局と教育テレビをのぞいて、各局のきなみ優勝特番。道頓堀に人が飛び込まないよう戎橋が警官隊によって完全封鎖されたとか、決定直後には号外の奪い合いになったとか、すごいことを言っている。


優勝の決定的瞬間が映画見てる最中でよかった。2年前は号外を求める人だかりに、自転車のまま巻き込まれた経験があるがゆえに…。


なんにせよ、映画ファンとしては、好きな映画をガラガラの映画館でゆったり見られてなにより。サム・ロックウェルの反則級にいい笑顔を堪能してる間に、世間はすっかりトラ一色だった。






_