映画日記/記録

“Oh Captain, my Captain!” - 「いまを生きる」( Dead Poets Society / 1989 アメリカ / 監督:ピーター・ウィアー )

「GOAL!」 うまい具合にワールドカップ真っ最中。

GOAL!
2005アメリカ=イギリス
監督:ダニー・キャノン
出演:クノ・ベッカー アレッサンドロ・ニヴォラ



初めてFIFAの公認を受けたサッカー映画である「GOAL!」。3部作の第1作にあたる。


第2作ではヨーロッパチャンピオンズリーグ、第3作ではまさに今まっただ中のワールドカップドイツ大会を舞台に描かれるという、サッカー好きの映画ファンならどうしても見たくなるこの作品。


メキシコからの不法移民で、ロスに住んでいたサンティアゴがイギリス人スカウトにそのサッカーの才能を買われ、英プレミアリーグ ニューカッスルのトライアルに挑戦し、プロデビューを果たすまでが描かれるのがこの1作目だ。


3作目でワールドカップに臨むというストーリーだと、やはり1作目でプロデビューくらいまでは済まさないと間に合わないだろうから、なかなかうまくいかずに苛立つ姿を描きつつも、気がつくととんとん拍子。


サッカー少年→トライアル挑戦→プロデビューと、まさに階段をのぼるようにステップアップしていくストーリーは、なんだかロールプレイングゲームをしているみたいだ(ゲームをまったくしない者が言うのもへんだが)。


以前、とあるテレビ番組で、実際の試合でこの「GOAL!」の撮影が行われたという裏話をやっていて、これが面白かった。


本物の試合を映画用のカメラで撮影して、そこに別撮りした俳優のプレーを組み合わせるらしい。主人公がニューカッスル入りする設定なので、ニューカッスル×リバプールの実際の試合で撮影が行われ、試合終了直後に選手役の2人がピッチに入って本物の選手たちと喜びあうシーンを撮影。さらに、ジャマにならないよう脇へ寄って2人で喜びあうシーンの撮影も、という舞台裏の映像が少し流れて、これには笑ってしまった。試合終了と同時にピッチへ駆けこむサンティアゴ役のクノ・ベッカーと、ニューカッスルのスター選手役アレッサンドロ・二ヴォラの姿がなぜかものすごくほほえましかったのだった。映画館では、そうそう、このシーンこのシーン、と思わずニヤリ。


さらに、ヨーロッパチャンピオンズリーグが描かれ、主人公ら2人がレアル・マドリードに移籍(!)する設定だという第2作のために、去年親善試合でレアルの選手が来日した際にもすでに撮影が行われていたとか。


成田空港で本物の選手たちに混じっていっしょに歩くアレッサンドロ・二ヴォラがたしかに映っている。その後ホテルに着いた時にも、オーウェン選手のうしろをニヴォラがまるで本当の選手のように堂々と歩いていたため、報道カメラマンがついいっしょに撮ってしまっていた映像、というのも流れて、こちらも笑えた。


こういう、“映画の舞台裏”というのも、映画好きにはじつに面白い。
こんなふうに撮ってるのかとか、出来上がりを見て『このシーンがそうか』というだけでもう、その作品についてひとつ多く知るだけでも楽しい。


第3作は今まさに行われているワールドカップドイツ大会が舞台ということで、大会中にも撮影が行われるとかなんとか。 やっぱり、サッカー映画は見ずにいられない。


ところで、たしかもう2、3年ほど前から、“主人公のプロデビューからワールドカップ出場までを3部作で描くFIFA公認のサッカー映画が制作される”という話を映画雑誌などで小耳にはさんでいた。FIFA公認・3部作という点で確実にこの「GOAL!」のことだと思うのだけども、記事では、主演は「バベル」「モーターサイクル・ダイアリーズ」などのガエル・ガルシア・ベルナルということに。それはそれでサッカー映画にはかなりぴったりではないかと思っていたら、いつのまに主演俳優がかわったんだろう、という感じの完成版。


そして、この「GOAL!」では遊び人のスター選手役(誰がモデルだ)、これまでは出演作でその名前を見ても、なかなか顔が一致しなかったアレッサンドロ・二ヴォラ。前日の試合で活躍できなかったのに、ハデな格好で飲み歩いて朝帰りすると、地元のニューカッスルファンから、一言 “ダメ男” と一刀両断され、すっかり言われ慣れた風情で笑顔を返すシーンが好きだ。いままでろくに顔も覚えていなかったわりに、今回のサッカー選手役でようやくインプットできた。







06.6.14