第79回アカデミー賞
日本人俳優出演のクリント・イーストウッド監督作品「硫黄島からの手紙」の作品賞ノミネートと、「バベル」出演の日本人女優菊地凛子の助演女優賞ノミネートが特に話題となった、今年のアカデミー賞。
「ディパーテッド」が作品賞、“無冠の巨匠”スコセッシが監督賞受賞となったが、リメイクが作品賞をとり、それを監督したスコセッシ自身が 『周りから やってみたらと言われて撮ったが、最初はそんなに撮りたい映画じゃなかったから評判がよくてびっくり』 と言っていた、と聞くと、少々複雑。今までは、“今度こそスコセッシ”、“いつ受賞するんだスコセッシ”、と思っていたのだが。
リメイクは作品賞をとらないと思っていたが、そもそももととなった香港映画「インファナル・アフェア」をアカデミー会員がほとんど見てないとか。そうか……。
主演男優賞フォレスト・ウィテカーは、予想通りとはいうものの、8度目のノミネートであるピーター・オトゥールに、かつての雪辱を果たしてほしかった。あぁ、ロレンス…「アラビアのロレンス」で受賞していないと知った時には驚いたものだが、その年主演男優賞を受賞したのは「アラバマ物語」のグレゴリー・ペックだったとか。
助演男優賞はアラン・アーキン。「リトル・ミス・サンシャイン」はとてもいい映画だったので、この作品の“ヤク中のカゲキジジイ”役で受賞、というのがうれしい。主演女優賞は、存命中の、しかも誰もが知っている実在の人物をよくぞこれ程、という素晴しさだとの評判である、エリザベス女王役のヘレン・ミレン。助演女優賞は新人ジェニファー・ハドソン。
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