第80回アカデミー賞

今年の作品賞は「ノーカントリー」。監督賞も「ノーカントリー」のコーエン兄弟が受賞した。


ベトナム戦争の影が色濃く残る時期のアメリカが舞台という。この作品の“血も涙もない殺し屋”役で助演男優賞を受賞したのがスペインのハビエル・バルデム。「海を飛ぶ夢」でも主演男優賞にノミネートされていたが、受賞するのが殺し屋役になろうとは。


主演男優賞は「ゼア・ウィル・ビー・ブラッド」のダニエル・デイ=ルイス。映画に出さえすればほぼ確実にノミネート、という感じのデイ=ルイス、この名優の受賞は“当然”感が強くてもはや驚かない。あの出演作の少なさですでに2度目の受賞というのはたしかにすごいが。


主演女優賞はフランスのマリオン・コティヤール。久しぶりのフランス女優受賞だし、以前から好きだったのでうれしいが、残念ながら「エディット・ピアフ 愛の讃歌」をまだ見ていない。助演女優賞はイギリスのティルダ・スウィントンが「フィクサー」で。俳優部門受賞者にアメリカ勢が1人もいないのは、かなり久しぶりのことらしい。


外国語映画賞はドイツの「ヒトラーの贋札」。






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