第82回アカデミー賞 前夜
今回から、作品賞のノミネート数が10本に拡大。そのうち、現時点における日本で公開中(公開済)の作品5本の中で、自分が見に行ったのは4本。その4本については、この映画日記に書いた(「イングロリアス・バスターズ09.12.1観賞 09.12.18記/「アバター」 2010.3.3/「しあわせの隠れ場所2010.3.4/「ハート・ロッカー2010.3.6)。
「アバター」、「しあわせの隠れ場所」、「ハート・ロッカー」を見に行ったのは、3月になってからだ。「ハート・ロッカー」は公開が3月6日で、その初日に見に行った(「しあわせの隠れ場所」も2月27日に公開されたばかりだが)。もともと、公開されれば見に行くつもりだったのだから、どうせならアカデミー賞当日までに見たい、と思い立ったからだが、今回なぜ急に、当日までに見たいと例年以上に思ってしまったのかは、よくわからない(“キャメロン×ビグロー対決” のせいか)。
「イングロリアス・バスターズ」のノミネートは、最初に知った瞬間は驚いたが、あとで勝手に理由を想像して納得した。
そして、あくまでもいち映画ファンとしての感想だが。これで「アバター」が作品賞を持っていってしまうのは、それはどうにも面白くない、と思ってしまった。キャメロンはもういいじゃないか、それだけの記録を手にすればもうじゅうぶんだろう、と。いやしかし、作品賞が「アバター」で監督賞がキャスリン・ビグロー、などというケースもあるいは考えられるか、それなら、興行収入歴代最高の映画が作品賞、そして女性監督初の監督賞受賞(しかもアメリカ人)という、ふたつの話題を作ることができるとハリウッドは考えはしないだろうか、などということも頭をよぎる。
なんにせよ、技術より名前より、内容で映画が選ばれることがもっとも望ましいと、そうであってほしいと願っているが。
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