「コーヒーをめぐる冒険」

OH BOY

2012 ドイツ

監督・脚本:ヤン・オーレ・ゲルスター

出演:トム・シリング

    マルク・ホーゼマン

    フリデリーケ・ケンプター

 

 

確かに、コーヒーを飲もうとするが飲めない、というシーンが、ことあるごとに出てくるのだが、それは、主人公ニコの この1日が、いかについていないかということを象徴的に表したものであり(自分と周囲の世界との間に違和感を感じる、という台詞もあり、周囲の世界とのそういう “すれ違い” も含めて象徴している、とも受け取れる)、コーヒーを飲みたいがために行動する、何かをする、という、コーヒー中心のストーリーではないので、この邦題だと、意味としてはズレる(なにしろ、原題は「Oh boy」であるし)。

 

ニコが、かつての同級生ユリカに対して、ある行動を、これが過去の清算であるならば やめておいたほうがいい、と言うシーンがあるが、(これには、子供の頃ニコがユリカをいじめていて、ユリカは立ち直るためにかなりの時間の費やした、という経緯がある)この場合むしろ過去を清算するほうがよかったのでは、と思うなど。

 

 

2014/4/8