「白バラの祈り ゾフィー・ショル、最期の日々」
SOPHIE SCHOLL-DIE LETZTEN TAGE
2005ドイツ
監督:マルク・ローテムント
出演:ユリア・イェンチ アレキサンダー・ヘルト
ナチスへの抵抗運動を罪に問われ、正当な手続きを踏まない裁判で裁かれて、兄・仲間とともに21歳で処刑されたドイツ人女性ゾフィー・ショル。
ビラを撒いたのを見つかり、ゲシュタポに捕まって尋問される様子から処刑までが、音楽を極力抑え、数日間を凝縮した形で描かれる。
ゾフィーを演じたのは「ベルリン、僕らの革命」に出演していたユリア・イェンチ。尋問にも気丈に答え、拘置所で同部屋の女性の前でだけ唯一心情を語り、文字通り死ぬまで信念を貫き通したゾフィーを、「ベルリン、僕らの革命」の時とはまるで別人のような面持ちで演じている。“私は言葉で闘う” と言い、最期の瞬間まで誇り高かった女性を、「ベルリン、僕らの革命」での可憐さを消し去って演じきったのは見事だった。
戦後見つかった資料や証言なども加えて制作されたとのこと。
_