第59回カンヌ国際映画祭
28日に最終日を迎え、受賞結果の出たカンヌ国際映画祭。今年の審査委員長はウォン・カーウァイ監督。
パルムドール(最高賞)は英国のケン・ローチ監督作「麦の穂をゆらす風」(英題直訳:「大麦をゆらす風」/アイルランドの独立運動を舞台に、考えの相違から対立する兄弟を描く)、グランプリは「フランドル」(:原題)とのこと。
最優秀男優賞:ジャメル・ドゥブーズ/サミー・ナセリ/ロシュディ・ゼム(原題:「原住民」) / 最優秀女優賞:ペネロペ・クルスら6人(原題:「ヴォルベール」)
ケン・ローチ作品といえば、“なぜかいつも見る機会を逸する法則”というのがあって、「マイ・ネーム・イズ・ジョー」(これはカンヌ最優秀男優賞受賞作だったか)は上映中見に行けず、鉄道員を描いた作品もモーニングショーで2週程しかやっていなくて期間中に行けず、「やさしくキスをして」も行けなかった。
上映している頃に見に行けたのは「SWEET SIXTEEN」だけで、それ以外のケン・ローチ作品はなぜか、こんなにも通いつめている映画館によりによって行けない時に限って上映されて、なかなか縁がないのだった。扱ってるテーマを聞くと、見たいと思う作品ばっかりなのに、もったいない…
監督賞は「バベル」(:原題)のアレハンドロ・ゴンサレス・イニャリトゥ、「アモーレス・ペロス」や「21g」も見応えのある作品だったので「バベル」も注目。今回も、あることをきっかけに本来関連のないいくつかの人間関係が交錯する、という今までの手法を思わせる作品というように小耳にはさんだが。
脚本賞はペドロ・アルモドバル(原題:「ヴォルベール」)ということで、やはりいつも通り個性的な作品なんだろうか、とちょっと気になる。
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