「女は女である」UNE FEMME EST UNE FEMME
1961フランス=イタリア
出演:ジャン=クロード・ブリアリ
アンナ・カリーナ
ジャン=ポール・ベルモンド
ゴダール初のカラー作品で、ハリウッドミュージカルへのオマージュだというこの作品。
主人公アンジェラとエミールの、アパートの一室でのやりとりがかわいらしい。ゴダール作品でこんなに“かわいらしい”と思ったことが今までなかった。なかなかにイメージと違う。本の表紙に書かれた言葉で“無言の口論”をするシーンなどはいかにもゴダール映画だ、と思ったが。
冒頭、売店で有名新聞の誌名を叫ぶ声がしたかと思うと、直後に“友人のアルフレッド”としてジャン=ポール・ベルモンドが登場する。ゴダール自身の作品「勝手にしやがれ」を思い起こさせるこのシーンに思わずにやけてしまう。
ベルモンドが “早く帰ってテレビで「勝手にしやがれ」を見たい”と言うシーンまである(またにやける)。
さらに、登場人物たち行きつけのバーのシーンでは、よくよく見るとジャンヌ・モローが!そしてベルモンド演じるアルフレッドがジャンヌ・モローに“ジュールとジムは元気?”と話しかける。フランソワ・トリュフォー作品「突然炎のごとく」の原題は “Jules et Jim” で、主演はジャンヌ・モローだ。ここでまたまたにやけるのだった。
06.6.29