「ブレードランナー〈ファイナル・カット〉」
BLADE RUNNER:THE FINAL CUT
2007 アメリカ
監督:リドリー・スコット
出演:ハリソン・フォード
ルトガー・ハウアー
2007年11月、2週間限定で上映された「ブレードランナー〈ファイナル・カット〉」。なぜかこれまで見る機会に恵まれなかった。
これを逃すとまたいつスクリーンで見られるやらわからない、ということで映画館へ走る。
冒頭、俯瞰で見る“未来都市”の無機質な灯りの機能美。このシーンのかっこよさにはゾクゾクする。
欧米人が思うイメージの香港と東京を混ぜたような、混沌とした似非アジア都市風の街も、こうしてSF映画の中で描かれているものとしては成功例と見てとれる。
未来を描きながら、よくあるSF映画のようにすべてが機械化・未来化されているのではなく、技術的進歩の一方で廃墟のような薄暗いアパートやその住人がでてくるところ、アパートのさびれ具合なんかは「マイノリティ・リポート」と相通じるイメージ。やはり原作者が同じだと共通のイメージになるか。
あんなに若い時のルトガー・ハウアーを初めて見た。
_