叶わなかった「ゴッドファーザー」。

8月、京都みなみ会館では〈ゴッドファーザー特集〉として、シリーズ3作すべてを上映していた。久しぶりにもう一度見たいとも思ったものの、それには行けず。


少し前、映画雑誌で「ゴッドファーザー」に関する特集記事を読んだが、その記事には、「ゴッドファーザーPARTⅢ」は、はじめ、アル・パチーノ演じるマイケル・コルレオーネと、ロバート・デュバル演じるコルレオーネ家の弁護士トム・ヘイゲンの2人が中心のストーリーになるはずだった、というような話が載っていた。何らかの理由でロバート・デュバルが出演できなくなり、それは幻のストーリーになった…、と。

これを読んで、妙に納得したものだ、パートⅢだけが、いくら制作までに年数があいているとはいえ、どうも前2作とテイストが違いすぎること、そしてパートⅢで急にトム・ヘイゲンが出てこない不自然さ。マイケルはすっかり実業家みたいになってしまっているし。


そしてその納得以上に、“マイケル・コルレオーネとトム・ヘイゲンのパートⅢ” が実現しなかったことの この上ない残念さ、その実現しなかった “マイケルとトムのパートⅢ” がどれほど見たかったことか、という叶わぬ切望に、地団駄を踏みたくなる思いだ。






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