2012年のドキュメンタリー映画5本

日頃、ドキュメンタリーが特別好きというわけでもないが、今年は当たり年だったので、特によかったもの5本。


1. Pina/ピナ・バウシュ 踊り続けるいのち
Pina
2011独=仏=英 監督:ヴィム・ヴェンダース


2. メリエスの素晴らしき映画魔術(復元版「月世界旅行」併映)
Le voyage extraordinaire
2011フランス 監督:セルジュ・ブロンベルグ、エリック・ランジュ


3. 映画と恋とウディ・アレン
Woody Allen: A Documentary
2011アメリカ 監督:ロバート・B・ウィード


4. ピアノマニア
PIANOMANIA
2009オーストリア=独 監督:リリアン・フランク、ロベルト・シビス


5. コーマン帝国
Corman's World: Exploits of a Hollywood Rebel
2011アメリカ 監督:アレックス・ステイプルトン



1は、2009年に亡くなった舞踊家で振付家のピナ・バウシュが監督をつとめていたヴッパタール舞踊団の、その演目と、彼らのダンスが持つ芸術性に焦点を当てることによって “ピナ・バウシュ” を語り、ダンスそのものの美しさを見せるという、ヴィム・ヴェンダース監督の3Dドキュメンタリーである(2D版の上映はなく、3Dで鑑賞)。これまで3D映像は好きではなかったが、この作品は、3Dで撮った意味があると思える映像だった。 2 は、SF映画の祖と呼ばれる1902年の短編映画「月世界旅行」を撮ったジョルジュ・メリエスの人生について、及び、現存する「月世界旅行」のフィルムを修復・復元する過程をおさめたもの。 3 は、監督自身へのインタビューと、周囲の人々の証言によって構成された、ウディ・アレン監督についてのドキュメンタリー。 4 は、世界的なピアニストを文字通りその手で支える、熟練と呼ばれる域さえも超越したかのような職人技を持つピアノ調律師を追っている。 5 は、B級映画の帝王と呼ばれるロジャー・コーマン監督の、B級の裏に隠された映画人生、映画観を語ったものである。







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