映画日記/記録

“Oh Captain, my Captain!” - 「いまを生きる」( Dead Poets Society / 1989 アメリカ / 監督:ピーター・ウィアー )

「PROMISE」 美しきアジア映画の色彩。

PROMISE 無極
2005中国 
監督:チェン・カイコー
出演:真田広之 チャン・ドンゴン



実力を発揮できなかったと言われた「キリング・ミー・ソフトリー」と、オムニバス「10ミニッツ・オールダー」の中の10分間の作品(こちらはよかった)だけは見ていたのに、「さらば、わが愛/覇王別姫」や「北京ヴァイオリン」など評価の高い作品に限ってなぜかなかなか見る機会のなかったチェン・カイコー監督作品。


なので、今回は是非見たい、と見に行った「PROMISE」は、個性的な映像美で見せる、美しい作品だった。


現実に合致した時代設定ではなく、架空の時代の中国で、なおかつ神と人とが約束を交わすという、神話や寓話のようなストーリーなので、チャン・ドンゴン演じる奴隷の、人間の限界を超えた俊足や跳躍力も、古今東西の神話に登場する人物の話のようにとらえると、案外とすんなり見られる。


真田広之演じる将軍の、花をモチーフとした赤の映える鎧姿は美しく、神は女性の姿をし、その黒髪が 水中に居るかのように中空にゆらめきなびいている様も面白い。


そういう細かいところまでが、美しく形づくられている。舞台演劇のような美術もそうだが、いかにもアジア的な鮮やかな色彩がなんといっても目を引く。


そういえば、雑誌で昨年のカンヌ映画祭の写真を見たとき、チェン・カイコー真田広之らといっしょに写っていたことを、映画を見ながら思い出したのは、黒衣の刺客を演じていたリウ・イェ。


今までに見た中国映画の中でもいちばん好きで特別な作品が「山の郵便配達」で、その主人公を演じた中国人俳優がリウ・イェだった。


小さな中国のお針子」などにも出ているけれど、すがすがしい雰囲気を漂わせた青年役が印象的。「PROMISE」では今までとは違ったイメージの役でアクションもあり、久々に出演作を見られて嬉しい。今回の刺客では、役柄上、白塗りだったが。(「恋之風景」という作品にも出ているが見にいけなかったのだった。)


驚いたのが、真田広之の中国語。登場してしばらくは、日本人・真田広之であることをまったく意識せずに見ていたほどだった(と言っても中国語ができるわけではない者の耳で聞いているので、いいかげんなもんだが)。


日本人俳優が演じた外国語での演技の中でもかなり自然なものだったのでは、と推測。これは、ジェームズ・アイヴォリー監督、レイフ・ファインズ主演の「The White Countess」での真田広之にも俄然期待が高まる(この監督に、真田広之も出演するときたら、たしかにかなり前から期待はしていたのだが)。







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