「ポロック〜二人だけのアトリエ」 意外と似ている二人。

以前、トミー・リー・ジョーンズジョシュ・ハートネットが似ているとよく言われる、というのを読んで、あんまり結びつかないしそんな似てるかなぁ、と思いつつ、トミー・リー・ジョーンズのだいぶ若い頃の写真をテレビで偶然見たら、笑うほど似てた(目元酷似でびっくり)。


「バスキア」でアンディ・ウォーホールの役をやっていたデヴィッド・ボウイも、よく見かけるウォーホールの写真や映像とそっくりだった。


そしてエド・ハリスの「ポロック〜二人だけのアトリエ」。


写真を見たら、たしかに外見の雰囲気も似ていたが、なんと言ってもその、絵を描く姿。


聞くところによると、エド・ハリスは、ジャクソン・ポロックの映画化を既に10年前から考えており、残されている実際の映像でポロック独特の描き方を研究し、アトリエを借りて自分で描き続けたという。


テレビで見た、映像のジャクソン・ポロックと、映画のエド・ハリスが、まさに重なった。


何日も何日も黙って真っ白なカンヴァスを見つめ続け、ある時突然、描き始める。


エド・ハリスジャクソン・ポロックが壁に立てかけたカンヴァスの前に立つシーンは、頭の中に出来上がった像が筆を通して形になる前の一瞬の緊張が漲り、芸術家のその姿が美しくて目を瞠る。


エド・ハリスの出演作品は、見る度素晴しくてため息が出る(「ポロック」では監督も)。


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似ているのかなんなのか、ある知人は、数年前、ニコラス・ケイジジョン・トラボルタが顔を取り替えて入れ替わるという「フェイス/オフ」のビデオを見た時、ニコラス・ケイジの顔を見て“これがジョン・トラボルタ”、トラボルタを見て“これがニコラス・ケイジか”と思いながら見ていたらしい。ただでさえ入れ替わるストーリーの映画を、そんな二重構造で見なくても。






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