「X-MEN:ファイナル ディシジョン」
X-MEN: THE LAST STAND
2006 アメリカ
監督:ブレット・ラトナー
出演:ヒュー・ジャックマン
イアン・マッケラン
パトリック・スチュワート
1本目の「X-MEN」を数年前テレビで見た時、予備知識まったくなし、だから期待もなしで見たせいか思ったより面白くて、「X-MEN2」は映画館に見に行った。
今回、一応の最終章だという「X-MEN:ファイナル ディシジョン」を監督したのは、前2作のブライアン・シンガーにかわってブレット・ラトナー。シンガーは「スーパーマン リターンズ」に行ってしまった。
監督がかわっても、“セレブロ”の扉が閉まるタイトルバックの映像が、前2作同様、3作目でもしっかり使われていたのには3作通しての統一感が感じられて妙に満足したが、やっぱりブライアン・シンガーに監督してほしかったかも、という印象。
ミュータントを無力化してしまう新薬“キュア”がもとで起こる争いと、前作で死んだはずのジーン・グレイの復活。
1・2作目に出てきた、ウルヴァリンに施された手術のいきさつがもっと深くわかるのかと思っていたら、それはまったく関係なく、あの話は2作目に出てきた『軍事科学者によるミュータントへの生体実験』、ということで決着してたのか…と拍子抜け(さらにもっと何かあるのかと思っていたので)。じゃあ『生体実験される前の記憶がないウルヴァリンの手術以前の過去』とかは出てこないのか?と思ったが、それはこれからつくられるというスピンオフ作品の題材に違いない、とハタと気づく。
イアン・マッケランが好きな者としては、今年は「ダ・ヴィンチ・コード」に続き「X-MEN」でもまたマッケランが見られて嬉しい。
「X-MEN」でのマッケランの何がいいって。アメコミが原作なゆえいたしかたないものの、冷静に見ると なんでそんな と言いたくなるコスチュームに身を包み、CGに合わせて『単なる人間ではない存在』を あれほどの大物俳優が真剣に演じているところだ(賞賛)。
あれほどの名優、マグニートーを演じても何を演じてもやっぱりかっこいい、とほれぼれ。
06.9.22