「塀の中のジュリアス・シーザー」

CESARE DEVE MORIRE

2012 イタリア

監督:パオロ&ヴィットリオ・タヴィアーニ兄弟

出演:コジモ・レーガ

    サルヴァトーレ・ストリアノ

    ジョヴァンニ・アルクーリ

第62回ベルリン国際映画祭 金熊賞(グランプリ)受賞

 

 

実際の刑務所の中で撮影された映画である。しかし、ドキュメンタリーではない。

 

ローマにある重警備刑務所で実際に行われている、受刑者の演劇実習の様子をおさめているが、そのドキュメンタリーではなく、あくまでも脚本に沿ったドラマである。4週間に渡って撮影されたという。

 

インタビュー記事で、監督はこう言っていた。“脚本に沿ってはいるが、撮影するごとに変わってゆく” “看守は、被害者のことを考えなければならないから彼らとは距離を置くよう自分を制御している、と言っていたが、それでも彼らとの別れは悲しかった”、と。

 

オーディション、リハーサルまでのシーンをモノクロ、舞台本番をカラーで撮影している。出演した受刑者(及び 撮影時点ですでに刑期を終えていた人物も出演している)のうち一人は、社会復帰後、俳優になったという。

 

 

 

2013/2/6