「キャスト・アウェイ」/「ブラス!」 Fedexを見るとトム・ハンクスを思いだす。

トム・ハンクスが20kg以上も減量して出演した無人島漂着映画、「キャスト・アウェイ」。


無人島での唯一の“心の友”だった、流れ着いたバレーボールとの涙、涙の別れ(!)で観客にまで涙させた(…はず)トム・ハンクス。劇中ではFedexの社員という設定で、飛行機墜落で無人島に漂着してからも、遅れて流れ着いたFedexの箱入りの荷物、つまりお客さんの荷物を無人島生活に役立てて命からがら生き延びる、というストーリーだったために、映画のなかに何度もFedexのロゴが登場。おかげで、街なかでFedexの車を見かけたりCMを見たり、とにかくあのロゴを見かけると、条件反射で頭に浮かぶトム・ハンクス。Fedexのイメージがいつのまにか完全にトム・ハンクスとイコールで結ばれてしまった。


映画の中での使われ方が印象的でイメージが結びつくというのはよくあるもので、音楽は特にそうかもしれない。映画を見る人なら多くの人が思いだすであろう、「2001年宇宙の旅」と“ツァラトゥストラかく語りき”、「地獄の黙示録」と“ワルキューレの騎行”に加えて、“威風堂々”を聴けば必ず思い浮かぶのが「ブラス!」のラストシーン。「トレインスポッティング」はじめイギリスの市民を描いた生粋のイギリス映画がより注目され始めた頃の、味わい深い1本だった。






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